「北斗無双」

 先月末に発売されたXbox360版「北斗無双」、ようやく一通りクリアしました。
北斗無双
実績もオールクリアして1000獲得でございます。というわけで、感想をば。
 80年代の日本を席捲した世紀末マンガ「北斗の拳」と「無双」シリーズのコラボレーション作品が、今回の「北斗無双」です。80年代といえば、Bleumerも青春まっただ中でございまして……私も週刊少年ジャンプでの「北斗の拳」の連載、そしてTVシリーズの直撃世代の1人であります。特に、TVシリーズは見てましたねぇ。最初期は見てないんですけど、ハートが出てくるあたりからほぼ全話見てます(カイオウ倒すまで、見ましたよw)。よって、作品に対する思い入れは、相当強いっす。「ドラゴンボール」より強いですね。
 そのため、「無双」と「北斗の拳」の組み合わせってどーなんだろう?と、かーなり心配してたんですけど……ま、杞憂でした。もはや伝統といってもいい「無双」アクションそのものなんだけど、プレイしてみれば、ちゃんとケンシロウが北斗神拳を、レイが南斗水鳥拳を使っているように思えます。もちろん、「北斗の拳」の世界は極めて独特な世界なので「完璧」とまでは言えないんですけど、簡単操作でこれだけ再現したのは褒めていいと思います。良くできてます。
 また、TVシリーズの豪華声優陣の大熱演に“洗脳”されている人間としては、「声が全く違うのは映像作品としてどうなのか?」と思ってましたが、この点もあまり違和感ありませんでした。ケンシロウ役の小西克幸さんの声が神谷明版ケンシロウにかなり近かったことと、レイ役の子安武人さんがハマってたのが大きかった。あと、TVシリーズといえば千葉繁さんの超絶ナレーションですけど、代わりに若本規夫さんをもってこられては……黙るしかないw。サウザーがどう考えても若返りすぎなのは最後まで気になりましたけど、トキやリュウガ、ユダやシュウはイイ感じだったし。ラオウの立木文彦さんはちょっと違う気がしたけど、他の適任者も思い付かないんで、良しとしました。慣れれば問題ないです(ラオウの声って「これだ!」ってのがないんですよね、個人的に。TVシリーズの内海賢二さんも違うように思えるしなぁ……誰がいいのかなぁ?うーん)。
 内容的には、「無双」です。とにかく「無双」でして、ストーリーモードの“伝説編”はアドベンチャー的で多少違った感じに仕上がってますけど、仮想ストーリーの“幻闘編”は「無双」そのものですね。敵を強弱つけて殴って蹴って、与えられる課題(ミッション)をこなしながら倒しまくる、それだけです。難易度も“やさしい”にしとけば、ヌルくてサクサク進められます。「ガンダム無双」みたいにやたら敵が硬くて面倒ってこともないし(ま、“ラスボス”的存在に何人か厄介なのが出ますけど、多くはない)、不満なら難易度上げればいいし(他に普通と難しいが選択可。さらに上もあるかも?)、人体破壊表現もHARDかMILDの選択が可能と細かい配慮もされてたりするし(ちなみに私は終始MILDでプレイしました。スプラッタ苦手なんでw)、誰でも楽しめるゲームに仕上がってると思いました。
 個人的には、“伝説編”より“幻闘編”の方が良かったですな。“伝説編”ではプレーヤーキャラにならない、シンやサウザーやジャギが“幻闘編”だと使えたりするんですけど、この3人が面白い。シンがしたたかで結構漢っぽく描かれてて、“伝説編”での扱いの悪さに対する不満は吹き飛びました。また、サウザーのあまりの人望のなさには笑わせていただきました。陰口叩かれ配下に裏切られまくる聖帝さん……可哀想すぎるw。で、サイコーなのは、まさかのジャギ様。自称天才と組んでの珍道中がいろいろと面白すぎw。中の人・高木渉さんの力もあって、ダメダメっぷりが加速w。北斗南斗の化け物どもをショットガンとバズーカ(拳ではないw)で「ヒャッハー!」とヌッ殺すのは快感でしたね~。あとは、マミヤのナイスバディですかねぇ。特にDLCの原作コスチュームに着替えると、イイ感じでございました(ダメージくらうと、凄いことにw)。
 
 売れ行き好調だったらしいですし、「ガンダム無双」から推測するに、「北斗無双」も続編が出るんですかねぇ?ネタとしても「天帝編」と「修羅の国編」がまだ残ってますし。
 その時は、成長したリンで戦えるようになるといいなぁ。あ、できればマミヤも残留でお願いしますw

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