大晦日2007

 大晦日ですな。2007年・平成19年も終わろうとしています。
 今年は五輪とか全世界規模のスポーツイベントはありませんでしたが、F1でライコネン(フェラーリ)が奇跡の逆転優勝を成し遂げたり、サッカー・FIFAクラブワールドカップで「ACミランvs浦和レッズ」戦が実現したりと面白い1年でした。政治では現職首相が突然職責を放り投げてしまうという衝撃の年でした。どっかの話だった「大連立」なんてのも現実味を帯びてきましたしね。また、ゲーム業界は任天堂一人勝ちって感じでしたな。360はともかくPS3がここまで不振を引きずるとは予想外でしたね。
 私・Bleumer的には、まったくもって“良い年”ではなかった1年でしたが(いろいろありまして、はぁぁ)……ケータイ端末を第3世代端末に変えてみたり、PCをCore2Duoで組んでみたり、自室に液晶TVを買って地デジ+HD環境を整えてみたり、PCの接続回線をADSLから光に変えたりと、「更新」の1年だったといえますかね。
 
 来年はどうなりますかな。凶悪事件が絶えることなく起こり、今年の漢字には「偽」が選ばれてしまうなど2007年は世情もひどい1年でしたが……来年はもう少し人を大事にする社会になってくれるといいですね。というより、本当にそうなってくれることを心から願いますよ。
 2008年が皆様にとって良い1年になりますように。

ガンダム劇場版プレミアムボックス

 先日届いた「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス」、通しで見ましたよ。
ガンダムメモリアル_1
 劇場版ファーストガンダムは1981年3月/Ⅱ:同年7月/Ⅲ:翌1982年3月公開で、私はこれらを劇場のスクリーンで見て以降、幾度となく見てきました。TV放送でも見ましたし、VHSテープ版も3本買い揃えましたし、LD版も買いましたし(お金がなくてⅢだけでしたけど)、特別版DVDも3枚買い揃えました(今回のメモリアルボックス発売発表と共に売り払って購入資金になってもらいましたが)。何年か前にNHK-BSでオリジナル音声・ノーカット放送されたときにはS-VHSで録画しPCでDVD化したりもしました。ホント、この三部作は何回見たのか自分でもわかんないです。
 内容面では、何もいうことはありません。私にとってはキリスト教における聖書とかイスラム教でのコーランに等しい存在ですから、「○○が良い」「△△がダメ」なんて評価はここではやめておきます。せっかくDVDボックスが発売されたことですし、「中身を知りたければ、7時間かけて見てください」それだけです。TVシリーズと違って劇場版はたったの7時間で見通せるのだし、公開から四半世紀を過ぎた今でも「古くさい」なんてことはただの1つのシーンもない、それくらい完成された作品だと思いますしね。ああ、コメントするところが1点だけありました。特別版DVDで失われてしまったオリジナル音声が今回復活したことで、その神懸かりの完成度も完全に復活したということです。富野総監督には大変失礼なのですが、あの特別版で作り直した“音”というのは作品を壊してしまっただけで再構築するには至らなかったですから(見直してみて、やっぱりあそこで「哀・戦士」が、あのタイミングで「ビギニング」が、ここで「めぐりあい」がかかるからこそガンダムなんだ!と確信しましたよ)。
 今回の劇場版メモリアルボックスは、3枚のDVDとブックレット(36ページ)、それにDVDパッケージサイズで復刻された劇場用パンフレット3冊とポスターアーカイブスが同梱されてます。
ガンダムメモリアル_2
三部作のDVDパッケージは外側だけでなく内側も公開当時のポスターが使われていて凝ってるし(ディスクの固定具がきつすぎて取り出しにくいってのはなんとかしてほしかったですが)、パンフレット復刻ってのはなかなかニクイですな。特に私にとってはⅠのパンフレットだけどっかいっちゃってたので助かりますよ(ⅡとⅢのパンフは今でも公開当時に劇場で買ったものが残ってます。もう歴史的印刷物ですなw)。
 また、再DVD化されるにあたって劇場版「マクロス」のDVDと同様にHDリマスタリングが施されています。その画質は……「ちょー高画質!」って言いたいところなんですけど、実際は「昔のセル画作品とは感じさせない絵である」ってところでしょうか?銀塩フィルム特有の粒状感も消し去ってあるカットはCGアニメの如きクッキリスッキリ度なんですけど、フィルムらしさを残すべくわざと粒状感を残したというカットはやっぱりノイジーな映像に思えてしまいますな。ただ、これらは「気にすればわかる」って程度のことで、普通に見てるだけならそんなことは全く気にならないレベルにまで補正されています(取り切れなかったホコリとかが気になるくらいで、あとは「キレイな映像だなぁ」と感じると思います)。四半世紀以上前の作品を現在においてこれだけの映像で見せてくれるってのは大変な時間と労力を費やしたことでしょう。今回のDVD製作スタッフの方々には最大級の賛辞を送りたいですね。
 こういう歴史的映像作品を「見たい」と思ったときにすぐ見られる、それも非常に良い状態の映像を見られるというのは本当にありがたいことです。なーんか「2008年6月30日までの限定生産」と書いてあったりするのですが、こういう商品は定番化してもいいんじゃないですかね?まぁ、「期間後はパッケージじゃなくバラ売りになる」ってだけならそれでもいいんですけど。これだけ有名な作品なんですからこれから「ガンダム」に触れる人たちのためにも「いつでも見られる」だけじゃなく「いつでも買える」ってのも実現してほしいですね。

「GRAN TURISMO 5 Prologue」

 PS3用ソフト「GRAN TURISMO 5 Prologue」(以下「GT5 プロローグ」)、ちまちまと進めていたのですが、今日Class:Aのイベントをオールクリアしてやっとこエンディングを迎えましたよ。というわけで、レビューでも。
GT5プロローグ
 「GT5 プロローグ」はその名の通り「プロローグ」でして、「GT5」本編の予告編みたいなものです。というか、既に「GT5」無料体験版が2種類配信されたことを考えると、「プロローグ」は高価な有料体験版という感じが強いですね。
 「GT」といえば膨大な車種が収録されているゲームですが、当「プロローグ」においてゲーム内で購入し自車として扱えるのは33車種のみ。また、収録コースの豊富さも「GT」の魅力ですが、当「プロローグ」ではデイトナ(オーバル/ロード)・富士スピードウェイ(ヘアピン有り/なし)・鈴鹿サーキット(東コース/フルコース)の実在コースとアイガー北壁(順走/逆走)・ロンドン市街地(順走/逆走)の架空コース、合わせて5種類10コースだけです。まぁ、車種数はこれだけでも手に余るのでいいとしても、コースはどうなんでしょう。このゲーム、5000円弱もすることを考えるともう1つ2つあってもよかったんじゃないですかね?
 内容は、“Event”で賞金を稼いで新しいクルマを買って話を進めていくというのが基本となります。他には、単純にレースしたりタイムアタックをするための“Arcade”、クルマの話題に関するオンライン映像配信サービス“GT-TV”、オンライン対戦やタイムを競う“Online”(※オンラインアップデートにて先日実装されました)の各モードがあります。
 “Event”はクラス分けがなされており、最初は下位カテゴリーのClass:Cのみ参加できます。「下位カテゴリーだし、どれもラクだろう」と思っていると……最後のMISSION RACEで足下をすくわれます。このイベントは条件が課されており「インテグラTypeR’04でもって、デイトナオーバルコース1周のうちに前にいる敵車15台を抜け」というんですが……これがいきなり最難関なんですよ(ゲーム画面には「奇跡を起こせ」って表示されます)。15台抜き去って1位にならずとも3位になればクリアなんですけど、それでもキツいです。フツーに走っただけではまず間に合いません。前にいるクルマに「風除け」になってもらうことでこちらのスピードを上げる“スリップストリーム”という運転技術をとにかく活用しまくらないとダメなんです。これには本当に参りました。
 また、Class:Bに昇格すると、今度はクリアするために三菱ランエボⅨ’05(357万クレジット)・AUDI TT’07(654万クレジット。ちなみにランエボⅨより遅い)・AUDI R8’07(なんと1667万クレジット!)なんて超高価なクルマを買わなければならなくなり……優勝しても125万クレジットにしかならないイベントを延々勝ち続けるしかないってことになります。これがダルくて面倒で……うんざりしました。こういう「時間稼ぎ」みたいなのは気に入らないですな。
 Class:Aまでくると、今度は“ペナルティーレベル”というものに悩まされることになります。これは、ぶつけたりショートカットして敵車を抜いたりいわゆる“壁走り”したりすると2速ホールドの減速ペナルティーをくらうというものでして……高速時コーナリング時にくらったりすると急減速するので簡単にスピンしたりします。オンライン対戦での卑怯なプレイ防止のためのシステムだと思われますが、これがまたキツいんすよ。鈴鹿とかロンドンみたいな狭いコースだとすぐ敵車とぶつかってしまいますし……「勘弁してくれ」と何度思ったことか(ちなみにエンディングを見ると、Class:Sってのが出現します。どーなることやら)。
 難易度は今までより全体的に上がっていると思えます。「GT」シリーズに慣れ親しんでいる人ならば条件をクリアできる程度には調整されているのですけど……マシンコントロールがシビアになって難しくなったのと“スリップストリーム”“ペナルティーレベル”の概念が持ち込まれたこと、それに今回はパーツ交換はおろかタイヤ選択すら認められていないことなどでより厳しくなったと私は考えます。今までは「通常のコントローラーでのんびり楽しむことができる」って感じだったんですけど、「GT5 プロローグ」からは「ハンドルコントローラーを駆使してじっくり取り組むべき」って感じになってしまいました(私は通常コントローラー派なので苦しくなりましたよ……今回初めて通常コントローラーの限界を思い知らされました。ハンドル+ペダルの環境完備でないと今後は辛いかも)。
 “Online”はまだ試してないんですけど、“GT-TV”のGT-R紹介映像は凄いです。これには本当に感動しましたよ。他にも常時オンラインであることを利用して最新のクルマに関する情報を送ってきたりするし、「新世代ドライブゲームとはこういうものだ!」と提案しているところは素晴らしいですな。Xbox360の「Forza Motorsport 2」がオンラインオークションシステム創設程度しか提案できなかった(“痛車”で異常に盛り上がりましたけどねw)のとは雲泥の差です。今までの体験版の経緯などに鑑みると「サービスがいつまで提供されるのか?」という不安がつきまとうのですけど、こういうサービスは本当にユーザーにとってはありがたいので本編では余裕を持った配信期間が設定されることを望みます。
 まだ「プロローグ」段階ですので、「GT5」というゲームの全体像は見えてきていません。ただ、「プロローグ」のデキを見る限りでは本編は期待できるものと私は思います。修正すべきところは修正して「GT5」本編がものすごいソフトになってくれることを祈ってますよ。

愛・おぼえていますか ~その2

 今回の「愛・おぼえていますか」の再DVD化にあたり特別パッケージとして発売された“メモリアルボックス”には、映像的な補足修正+音声のサラウンド化がなされた“完全版”のHDリマスター版ディスクと劇場公開当時の映像・音声(モノラル)そのままな劇場公開版ディスク、それにセガサターン版ゲームでのムービー等を収めた特典ディスクの3枚のDVDが入っています。それに加えてDVDパッケージサイズで作られた絵コンテ集(576ページ)と設定資料集(272ページ)が付属しており(↓の写真)、なかなか豪華なセットです。
マクロスメモリアル_2
 で、肝心の“HDリマスター”の威力なんですが……たしかに同梱されている劇場公開版よりきれいだなとは思うのですけど、「画質が全く違う!」とまでは思いませんでした。HDリマスター版は以前持っていたDVDよりキャラクターがやたらきれいに見えるので、並べて見比べたら色の出方(特に暗部)とかが相当違うんじゃないかなとは思ったのですけど……「何も手を加えていない」とされる劇場公開版も見てみると予想外に画質が良かったんですよね。だから正直なところ「HDリマスターだから」というほどの差があるのかはよくわかんなかったっす。
 ただ、せっかくHDでリマスタリングしたんだったらHDそのままで出力できるBlu-rayで出してほしかったですね。その1<こちら>で書いたとおり、この「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」って作品は映像的には本当に物凄い作品なんです。あの描き込みの数々をHDで見たらたまらないだろうなーと思いましたよ。25周年記念でDVD作り直しとなると、次のBlu-ray発売は30周年記念とかまで待つことになるんですかねぇ?そこまで待たなくていいからさっさと出してください。必ず買いますよ、ええ(そうなると買うの3回目か……我ながらアホだw)。
 特典ディスクは、あまり期待しない方がいいです。セガサターン版ムービーは劇場版では省略された部分の補足映像(マクロスの地球発進時とか、最終決戦で実はミンメイは「愛・おぼえていますか」を何度も歌ってたとか)として見る価値があるとも言えますけど……その程度です。私自身はこのゲームをプレイしたので「懐かしいなぁ」と思いましたが、普通の人にはそれもないでしょうしね。資料的価値しかないと思ってもらえばいいと思います。
 絵コンテ集と設定資料集は一度ちゃんと見てみたかったので、とてもありがたいですね。特に未沙の設定資料ときたらもう美しす(以下省略)。ただ、実は未沙って6頭身(!!)だったんですな。つーか、他のキャラも6頭身……皆さん相当頭デカかったのねw。たしかに気をつけて見てると、頭から下が短すぎる気がしました。ただ、デザインした美樹本さんのコメントを読むとスクリーンで見せることを考慮の上わざとそうしたらしいので……まぁ、映像を創り出すってことはいろいろあるんですな。
 
 私は「マクロス」は劇場版の方が好きなんでDVDはこちらだけあればいいんですけど、劇場版はあくまで2時間という時間的制約の中で作られたもの。これだけを見ても「なんでマクロスは土星周辺を航行しているのか?」とか「なんで軍艦の中に街が形成されて民間人がウジャウジャいるのか?」「リン・ミンメイって何者なのか?」「そもそもどうして地球が焦土と化しているのか?」とかは全く説明されず、訳がわからないと思います。私はTVシリーズも見ているのでこの辺の事情は勝手に脳内補完しているわけですけど……つまり、「マクロス」という作品をちゃんと理解したいならどうしてもTVシリーズを見るしかないんです。そのTVシリーズはHDリマスター版DVDボックスが来年2月に発売になるようですし、同時にレンタルも開始されるようです。これから初めて「マクロス」に触れるという人は、まずTVシリーズを見ることをオススメします。古いアニメですので難点も多数ありますけど、対ボドル基艦艦隊戦とかはTVシリーズの方が圧倒的にイイですからね。
 ああ、バルキリーというメカの魅力とかもう1人の超絶美人ミリア・ファリーナのこととかとかいろいろ他にも書きたいところなんですけど、キリがないのでこのへんにしとこうと思います。気が向いたら、アニメ史にその名を刻みつけた「超時空要塞マクロス」という作品に触れてみてください。

愛・おぼえていますか ~その1

 先日配達された「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか HDリマスター版メモリアルボックス」、一通り目を通しました。
マクロスメモリアル_1
 「超時空要塞マクロス」はTVシリーズが1982年10月に開始、全36話が放送されました。全話じゃないけど、私は本放送をライブで見ていました。そして、劇場版「愛・おぼえていますか」は2年後の1984年7月に公開されましたが、これも劇場へ足を運び、私はスクリーンで観ています。当時はバルキリー大好き少年でして、特に劇場版のみ登場する輝専用VF-1Sが好きでしたね。
 しかし、初代「マクロス」はSF面こそ画期的だったものの、結局のところ主人公・一条輝とリン・ミンメイと早瀬未沙の三角関係に終始する恋愛ものでしかなく、その関係も一条クンがいつまでたってもハッキリした態度をとらないもんだからダラダラと続いているだけで「薄っぺらなメロドラマ」と言っても過言ではない気がします(特にTVシリーズ)。したがって、人間の成長を描いている「(富野)ガンダム」と比べると稚拙に見えてしまうんですよね。そこが、どーにも好きになれず、実は初代「マクロス」には「(富野)ガンダム」ほどの強い思い入れはなかったりします。
 とはいうものの、劇場版「愛・おぼえていますか」のDVDを買うのはこれが2回目w。最初に買った分は今回の再DVD化発表直後に売却し購入資金になってもらいましたけど、2回目は2回目。買い替えまでするのには理由があります。
 まず第一は、内容面。劇場版「愛・おぼえていますか」はTVシリーズとは全く異なる完全新作(=別の話)でして、2時間という枠内に収めるためか、一条クンが物語終盤で「ずっと側にいて欲しいのは君(未沙)」と断言したり、TVシリーズでは鬱陶しいだけだったミンメイが最後に大人っぽい対応をしたりとTVシリーズのダラダラ感が相当薄れています。ここが個人的にポイント高いのです。
 第二は、絵です。TVシリーズは作画が実に不安定で11話のように崩壊してしまった回まであったのですが、この劇場版はほぼ完璧。というか、私はこの作品こそ「セル画アニメの究極の作品」だと思っています。今のアニメはCGですから細かい描き込みも合成で作りやすくなってますけど、セル画はあくまで手描きです。人の手で描き込むしかないのですが、そうとは到底思えない描き込みが随所で、というより全編にわたってなされています。SDF-1マクロス艦体や艦橋内オペレーションルームの徹底的なディテール描写とか、“板野サーカス”全開の戦闘シーン、その他とにかく凄まじいっす。これは何度見ても感心するしかないですね。
 第三は、これも絵なんですけど……早瀬未沙が超絶ビューティフルなのがたまりません!いやぁ、私はTVシリーズの時からミンメイが嫌いで「未沙さん支持派」だったわけですが、この劇場版では未沙のデザインがより美しくなった上にデザイナーの美樹本晴彦氏が直接関わっているからかほとんど作画が崩れず、もう最高っす、メロメロっす、完落ちっす。こんなに綺麗な女性だったら、3歳年上なくらいはガマンしちゃいますぅ!(私、年上の女性って実はダメなんす。自分が18の時の21歳の女性というと……経験則からいくとムリっぽいなぁ。でも、相手が未沙ならOKっすよ、ええ、たぶんw)。
 第四は歌。ボドル基艦艦隊を5分で葬り去る「愛・おぼえていますか」も好きなんですけど、エンディングで流れる「天使の絵の具」が最高にいい曲なんですよ。この曲のために飯島真理さん(ミンメイの中の人)のCD買ったくらいですから。ここもTVシリーズと違うところですな(TVシリーズでのミンメイの歌は好きじゃなかった)。

 うーむ、こんだけ魅力的と感じているのだったら「実は初代マクロス好きなんじゃねーの?」って感じですなぁ。なんだかんだ言っても、この劇場版に限っては好きなのでしょうね。作品紹介だけで長くなりすぎたので、今回のメモリアルボックスについては「その2」で<こちら>。

龍炎舞!

 自分宛のクリスマスプレゼントってわけでもないんですけど、2007年最後のフィギュアとして買ってみましたよ。マックスファクトリー 西村キヌコレクション 1/6「不知火舞」!
不知火舞_1 不知火舞_2
 「不知火舞」(しらぬい まい)ってのはSNKの2D格闘ゲーム「餓狼伝説」に登場するくノ一さんです(※“龍炎舞”は彼女の持ち技の1つ)。私にとってはNEO GEO用の「餓狼伝説スペシャル」からのお付き合いですか、結構長いですね(実に14年にもなるw)。ただ、今回のフィギュアのモデルとなったのは「CAPCOM VS SNK 2」でカプコン側のデザイナー・西村キヌさんが描いた不知火舞っす。というわけで、SNK側のオリジナルデザインとは顔がかなり違った感じになってます。
 私の「不知火舞」のイメージは完全にSNKデザインに固定されてまして、西村キヌさん独特の絵による不知火舞はイメージと合ってませんでしたし、それを元にした当フィギュアもパッと見て気に入ることはありませんでした。そのため、8月の初回発売分やワンフェス限定の紺色バージョンの通販予約も完全スルーしましたし、今月上旬に発売になった二次出荷分もスルーの予定だったのですが……年賀状作成でストレスフルになったり今月発売予定だった別のフィギュアが正月に延期になったり超合金アクエリオンの予約が強制キャンセルになったりとでアタマの中のネジが数本吹っ飛んでしまい、「上旬発売のくせにまだ余ってるのか、ええぃ、それならオレが買ってやるぜ!」と、半ばヤケ気味に買ってしまいましたw
 現物が届いてみてまず思ったのは「デカい!」。1/6だけあって、直立姿勢じゃないのにDMZスコープドッグと頭頂高はほぼ同じっすよ(1/18のスコープドッグと比較するのは全くもっておかしいのですけど、同じ玩具ということで大目に見てくださいw)。現物を今まで見たことがなかったもので、この迫力にはかなり驚きましたね。フィギュアとしてのデキは再販がかかるだけのことはあり、素晴らしいの一言です。こぼれそう(というか、こぼれているのではなかろうか?)なバストもさることながら(↓の写真)、
不知火舞_3
ほとんど全部露出している下半身の造形はホントに絶妙ですな。このムチムチ感はたまらないっすね。あと地味ではありますが、手の表現(特に手の甲から指)が左右とも見事。細かいところまでしっかり作り込まれてます。すごいっす。これだけのデキのフィギュアが7000円ぐらいで買えるというのは“お買い得”以外の何ものでもない気がしますよ。
 ただ、個人的に気に入らないのはやはり顔。「舞はこんな猿顔じゃねえぇぇぇぇ」といつ見ても思ってしまいますな(だいぶ慣れてはきましたけどw)。「これでSNKのリアル系の顔だったら完璧なのに」と考えますが……まぁ、これはこれでいいんですかね?あと、服が完全なるオレンジ色なのも個人的イメージに合ってませんね(メーカーサンプルの写真とかを見ていると朱色っぽく見えますけど、実物はまるっきりのオレンジ色です)。塗りはとても丁寧だし、鮮やかなオレンジ色なので立体物としてはとてもキレイなんですけど……不知火舞の服の色は「炎の赤」ですから、明るくするにしてもせめて朱色ぐらいに留めてもらいたかったですな。
 
 置き場もないというのに今年も性懲りもなく女性フィギュアをあれこれ買い込んでしまいました。今年購入したもので個人的ベスト5を挙げるとすると……
○今回の「不知火舞」
マックスファクトリー 1/7「クレハ」(↓の写真。レビューはしませんでしたが、これもまた素晴らしいデキのフィギュアです)
クレハ
グリフォンエンタープライズ・1/6「超雲子龍~剣の舞~」<記事はこちら
の3つが1位で横並び、あと
アルター 1/8「沢近愛理・水着Ver.」<記事はこちら
マックスファクトリー 1/7「マオ」<記事はこちら
ってところですかね。他のもデキが良いのが多くて、今年は“当たり年”だったといえるかもしれません。各フィギュアメーカーがPVC完成品の製法をどんどん進化させているので、来年もすごいのが発売されるんでしょうね。できることなら、今回の「不知火舞」のように私でも知ってる昔懐かしの女性キャラの見事なフィギュアが発売されたりすると嬉しいんですけどね~。
 フィギュア界にとって来年もまた“当たり年”でありますように。

いいバイブレーションだ

 クリスマスイブですか……サンタさんが夜中に勝手に自室に入ってきてた(仮にサンタが赤の他人だったら不法侵入ですなw)頃はケーキや普段より豪華な食事が食べたりできて楽しかったなぁ。そういう年頃を過ぎると、最近はいきなりウェットな世界に突入しちゃうんですかねぇ?今どきの未成年者の親ってのは本当に大変ですな。
 かくいう私はそういうウェットな世界はご無沙汰なんで、こうなったらバイブレーションネタで対抗ですよ!
 というわけで、買ってみました。PlayStation3用新型ワイヤレスコントローラー・DUALSHOCK3
デュアルショック3
 あれやこれやのややこしい事情をクリアしてやっと発売されたPS3用振動機能付き純正コントローラーっすよ。PS3用ソフト「GRAN TURISMO 5 Prologue」(「GT5 プロローグ」)発売に合わせて購入、といいたいところなんですけど……私の場合は違います。これを買うつもりは全くなかったんです。
 実はですな、先月の「真・三國無双5」集中プレイでうちのPS3標準コントローラーが手垢でべったべたになってしまってたもので先日分解清掃を試みてみたんですよ。そしたら、このコントローラー、上部のボタンあたりの構造がとんでもなくややこしいものになってまして……元に戻らなくなってしまったんです。1時間以上格闘してもうまくいかないので一度は復元を諦めたんですけど……「新しいの買えばいいか」と思ってネットショップを覗いてみると、この標準コントローラーってのは買おうと思うと約5000円もするんですな。「げげげ」と思ってすぐさま復元作業を再開w、多少力業も使ってなんとか復元することに成功しました。テストプレイでも問題なく動いたんですけど、R1/R2ボタンあたりを私の手で完全に1から組み直した(どうしようもなくなってやるハメになったんですが……恐ろしく面倒な作業なんでマジでこれはやめた方がいいです。純正PS3コントローラーの分解・再組立は諦めた方が無難)ので信号精度が信用できなくなってしまったんです。私はR2ボタンにアクセル操作を割り当てますので、ここの信号精度はドライビングの生命線ですし……結局、「別のコントローラーが必要」という結論に至り、やむを得ず購入に踏み切ったというわけです。振動のあるなしで実売価格はほとんど変わらないんで、選択したのは振動付きのDUALSHOCK3の方となりました(ハンドルコントローラーですか?無印「GT Force」なら既にあったりしますし、何より設置する場所がないんですよ)。
 使い心地は……悪くないというかイイ感じです。見た目は標準/DUALSHOCK3で区別がつきませんし、持つとDUALSHOCK3の方が明らかに重いんですけどゲームプレイに支障が出るような重さではなくむしろこちらの方が安定してイイ感じです(標準コントローラーは軽すぎる気がします)。無線機能の優劣は不明(うちはUSBケーブル接続の有線状態なもので)。新装備の振動機能は弱め。というか、「GT5 プロローグ」だとブルブルしてるのかしてないのかわかんないくらいです(「本当に振動してるのか?」って気をつけていればわかる、という程度でしかない)。これにはちょっとガッカリ。路面の状態とかを振動機能で伝えてもらえるといいんですけど……このへんの微妙な表現力はXbox360のコントローラー+レースソフトの圧勝ですな。「GT5」本編では改善されるといいなぁ。
 「わざわざ買った以上は使わな損」ってのもあるし、今後はこのDUALSHOCK3がうちのPS3の常備コントローラーになるでしょう。これがぶっ壊れてまた買い足さないといけない、ぐらいに来年はPS3に面白いゲームがたくさん出てくれるといいですな。

「ウルトラセブンX」最終回

 今日は「ウルトラセブンX」が最終回でした。
 いやはや、1クールのみな上に予算がまるで用意されてないのが見てるだけでもひしひしと伝わってきて(ウルトラセブンに変身するにしても人間の大きさのままの変身が多く、ここのところの2話なんて変身すらしなくなりましたからw。最終話に全額投入したんでしょうな)可哀想なくらいでしたけど……それにしては話は面白くて良くできていたと思います。9話までは一話完結でしたがゲストに及川奈央やら川村ゆきえやらが出てきて飽きさせないし(大いに楽しませていただきましたw)、脚本も単純明快なものはなく“セブン”独特のダークな雰囲気は出せてたと思います。また、3話分を使った最終章の展開も主人公ジンの「俺は誰だ?」という問いへの答えを(一応)出せたと思います。ジン個人に関しては「明快」というほどじゃなかったですけど、「なぜセブンに成れるのか?」の説明はとてもイイ感じでしたから。
 まぁ、予想通りというか最終回には森次晃嗣氏(ダン)とひし美ゆり子さん(アンヌ)が登場されたわけですが……いやぁ、お2人の姿を並んで見られたのは本当によかったです。さすがに歳をとられてましたけど(セブン放映から40周年ですからねぇ)、まだウルトラ警備隊在職中の雰囲気が十分に残ってらっしゃるので「ああ、やっぱり“セブン”といえばこの2人なんだなぁ」と感慨に浸れました。
 3ヶ月の間、いいものを見せてもらいました。スタッフの方々には心より感謝します。

ああ、年賀状

 年末……私にとっては憂鬱になることが多い季節です。
 90年代はクリスマス・イブが鬱陶しくて仕方なかったんですけど(当時はとにかく男女が異様な雰囲気で街に集まっていて……「みんながこぞってホテルでHする」という気持ち悪い日だったんです)、00年代に入ると今度は年賀状作成が鬱陶しくなりました。学生時代とかと違ってこの時期の時間的余裕がどんどんなくなってるってのに、プライベートではハガキや手紙なんて全く書かない私が“年賀状”なるものをこの時期になると作らなければならなくなるってことにだんだん耐えられなくなってきたのです。その上、友人とかは結婚式だの生まれた子供だのの写真をプリントしただけの年賀状で済ましているというのに、私は何故にPCでグラフィックソフトを立ち上げて、ちまちまと年賀状を作っているのかと。なんでいつまでもコメントを手書きしているのかと。なーんか、手順を進めるごとに怒りやら無情感やらわびしさやら、いろんな感情が湧き上がってくるんですよねぇ。
 というわけで、07年の今週の私も年賀状作成に手間取って憂鬱だったわけです(ブログはちゃんと更新されてるじゃないか?それは作業がすぐイヤになるので、記事を作成することで気分を紛らわせてたんですw)。しかも、去年あたりから「25日までに投函せよ」などと投函期限を早めてきやがったのが怒りを倍増させてくれるわけで(以前は遠距離でなければ28日投函とかでも元日に届いたんです)。「何で10日ほどの間しか期間がねぇんだ」とムカムカしっぱなしでしたよ。
 だがしかし、今日になってついに年賀状作成を終了させましたよ。ええ、もう、やってやりましたよ。これでお悩み解消っすよ。あとはポストに放り込むだけだぜぃ。わっはっはっはっはっはー。
 とはいえ、年が明けると私宛の年賀状が届き始めて、それにはやはり写真がベタベタと貼ってあって……あああ、「さっさと結婚しないといけないのか」「さっさと子供を作らないといけないのか」という焦燥感を煽られるんですな。ううう、30代にもなると辛いことが増える一方だなぁ……シクシク。

メモリアルボックス

 今日はバンダイビジュアル<公式ページ>のDVD発売日……てことで、予約していたブツが2つ届きました。
 「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス」
 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか HDリマスター版メモリアルボックス」
 ふっふっふっ、ついに来ましたよ。「ガンダム」なんて7月末に予約して即日入金しましたからな。約4ヶ月もの刻を超え(あ、これは「Ζガンダム」かw)、今、私の手元に!
 まぁ、“ファーストガンダム”の劇場版は三部作ですからDVDが3枚なのは当然なんですが……なぜか「愛・おぼえていますか」1作のみのマクロス劇場版の方にもDVDが3枚入ってます(中身は、完全版のHDリマスター版/劇場公開版本編/オマケ)。しかも、DVDジャケットサイズの設定資料集(272ページ)&絵コンテ集(576ページ)付き。なんか超豪華っす(ただし、それらのせいでパッケージはやたら重いw)。
 個別のレビューは別に書くつもりですけど、とりあえずDVDを観てからですな。今日はまだ何も観てないので……つーか、今週の私は年賀状作成最優先中で、ゲームとかなーんもできん状態ですよ。あああ、作成作業がちっとも進まないぃぃぃ。なんで年賀状作成って毎年毎年こんなにも苦行なのだあぁぁぁ。ぐぬぬぬぬ……