Bleumer的選挙総括 ~2009衆院選
2009年8月31日 コメントを残す
公明党 : 31→ 21
民主党 :115→308
第45回衆議院議員選挙は、「与党惨敗、民主党圧勝」という結果になりました。自民党は結党以来初めて衆院第1党から転落、公明党は党首をはじめ幹部が議席を完全に失うという、歴史的敗北。一方の民主党は、308議席と戦後最大の勢力となりましたので歴史的勝利ですな。他党はあまり増減なかったんですけど、国民新党は党首と幹事長が落選し、かなりの痛手になりました。
この結果にはいろいろ思うところはありますけど……ま、ここでは個人的に「良かったな」と思ったことだけ書いておきます。
○投票率が上がった
小選挙区69.28%、比例代表が69.27%と現行制度下では過去最高となりました。
ただ、これだけ話題になっても不景気がひどくても7割に届かないってのが現実なんですね。せめて75%、できれば80%を超えてくれれば、もっと政治は変わると思うのですが……
○民主党が定数の3分の2・320議席を占めなかった
社民党やら国民新党やら新党日本やら何やらを合わせると320になるそうなんですが、単独で320を占めるのとは全然意味が違います。もし、民主党だけで320あったら、参院の意向も無視して憲法改正以外ほぼ何でもできてしまうところでした。民主党の政権運営がどうなるかは誰にも分かりません。現実無視の政策を実行してこないともかぎらないので、これは本当に助かりました。
○公明党が惨敗した
太田代表、北側幹事長、冬柴元国交相と幹部が軒並み議席を失いました。ここまですごい負け方は私も予想してなかったんですけど、これで「国民の怒り」ってものを実感できたんじゃないですかね、公明党は。「創価学会の組織票があれば何でもできる」なんてのは民主主義に反するんですよ。これで「自民党とは距離を置くのでは」という報道もありますが、「距離を置く」じゃなく、縁を切ってください。
自民党は、これに懲りて金輪際創価学会に頼るのをやめなければダメですよ。他にもいろいろしっかりしてもらわないといけませんが、それは「良かったな」と思うところではないので割愛。
○幸福実現党が1議席も獲得できなかった
ひそかに懸念していたのが、幸福実現党の存在でした。公明党ですらジャマなのに、それを目指すさらなる宗教政党など、今の日本には不要です。たとえ1議席でも与えてはならないところでしたが……1議席も与えなかった国民の賢明な判断に感謝です。結党するのは自由なんですけど、こういうのはやめてもらいたいですな。
民主党は今、史上空前の大勝利でウハウハ状態でしょうね。ただ、前の“郵政選挙”でウハウハになった党の末路を見たので、一応引き締めるでしょうし、来年参院選があるのでそこまでは堅実に国政運営するんじゃないかなと私は予想してます。
しかし、もし来年の参院選でも民主党が勝利し単独過半数を得るとすると……法案は何でも通しになるし、衆院を解散しない限りは3年ほど国政選挙から解放されることになるんです。こうなると、歯止めが完全になくなりますので、どんな政党であれ何をしでかすかわかりません。もちろん、民主党が日本を良い方向に持っていってくれるならそれでよいのですが、悪くする方がラクなのが政治ですし、民主党は外国人参政権などおかしな政策を考えてる党でもありますからね。注意が必要です。
世界情勢もなお不安定ですし、これから日本がどうなっていくのか全くわかりませんけど、民主党が本当に政権を担当させるに値する党なのかは次の参院選までに私たち主権者たる国民が判断しないといけません。今回の選挙では若干投票率が高まりましたが、次の選挙は日本の近未来にとって極めて大事ですので……国民全体が政治に関心を持ち続ける必要があります。民主党がいかなるものか、しっかり見極めて、またみんなで投票して意思表示しましょう。
以上、私Bleumerなりの衆院選総括でした。