カテゴリ移転 ~モータースポーツ

「Bleumer’s Diary 詮無きことを II」開始に伴い、「モータースポーツ」カテゴリは今後「II」に移転いたします。
移転先はこちらです。
 
2010年5月以前の記事はこちらから。

F1 2010 トルコGP

「Bleumer’s Diary 詮無きことを II」開始に伴い、本記事も「II」に移すことにしました。記事はこちらです。

F1 2010 モナコGP

 F1第6戦・モナコGP決勝が昨日行われました。
 モンテカルロ市街地コースでの伝統の一戦、今年はフリー走行から荒れ模様。フェラーリのアロンソがフリー走行3回目でクラッシュ、マシンの修理が間に合わずに予選を走れないという事態に……あのアロンソでも、こういうミスをするんですな。PPは2戦連続でウェバー(レッドブル)が獲得。2番手にはなんとクビサ(ルノー)で、ベッテル(レッドブル)は何とか3番手。以下、マッサ(フェラーリ)、ハミルトン(マクラーレン)、ロズベルグ(メルセデスGP)と続き、“モナコ・マイスター”ミハエルさん(メルセデスGP)は7番手。可夢偉クンは16番手に沈み、アロンソはピットスタートに。
 決勝はさらに荒れました。、スタートでベッテルがクビサをかわして2位に浮上したと思ったら、トンネルでヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)が派手にクラッシュしていきなりセーフティーカー導入。32周目に、同じウィリアムズのバリチェロもスピン→クラッシュでセーフティーカー導入(どっちも単独でバランスを崩してのよくわからんクラッシュ。今回のウィリアムズのクルマには何かあったんですかね?)。43周目には、バリチェロがクラッシュしたターン3の設備上の問題で再度セーフティーカー導入。さらに終盤74周目にはトゥルーリ(ロータス)とチャンドック(ヒスパニア)が派手に絡んでまたもセーフティーカー導入……4回も入って、メルセデスベンツ・SLS AMGは大活躍でしたなw。けど、そんな混乱もまったく問題にせず、ウェバーはすいすいと走りきってモナコ初優勝。2戦連続のポールトゥウィンとなりました。2位はベッテル。ファステストラップは獲ったみたいだけど、レース中ウェバーについていけず、クビサに後ろにつかれたまんま引き離すこともできず……ベッテルってモナコではパッとしないんですよねぇ。天才にも苦手なコースが存在するってことなのかな(それでも2位なんだから、やっぱ凄いかw)。3位はクビサ。こちらは得手不得手もない……というか、凄すぎるぞクビサ、今年のルノーで表彰台なんて誰が予想しましたか。“レースの神”か何かが宿っちゃったんすかね?4位マッサ、5位ハミルトン、6位は最終コーナーでアロンソをかわしたミハエルさん……だったんだけど、最終ラップでのセーフティーカー解除に関するルール違反を受けてペナルティーを科され、ミハエルさんは12位とされました。というわけで、6位はアロンソ。ピットスタートながら、最初のセーフティーカー導入を利用しタイヤをさっさと履き替えて走り続けることで、6位とは。しかも“絶対に抜けない”モナコで……「さすがアロンソ」としかいいようがないしたたかさですな。可夢偉くんは、ギアボックストラブルでリタイアでした。
 
 6戦が終わって、ついにレッドブル勢の2人がポイントランキングトップとなりました。しかも、78ポイントで並んでいます(※優勝数でウェバーが1位)。いよいよきましたか、レッドブルの時代が。
 ウェバーもいいドライバーだと思うのでこのまま頑張ってほしいですけど、私はベッテルを応援してるので、次のトルコでベッテルの“キレ”が戻ってくれることを期待します。

F1 2010 スペインGP

 F1第5戦・スペインGP決勝が昨日行われました。“フライアウェイ”が終わって、本場ヨーロッパへ。F1はここからが本当の勝負でございます。
 バックミラーの位置規定変更などもあって各チームがマシンのアップデートを図り、特にメルセデスGPがミハエルさんのためにかなり大幅な変更をしてきたというウワサ。どうなるのか、楽しみだったんですが……好調なのは、やはりレッドブル勢。PPはウェバーが獲得し、2番手に0.1秒差でベッテルが入ったんですけど、3番手ハミルトン(マクラーレン)とは0.8秒もの差がつきました。今季最強空力マシンはダテじゃないですな。4番手に地元アロンソ(フェラーリ)、5番手バトン(マクラーレン)で6番手にミハエルさん。今回は同僚ロズベルグ(8番手)の前に出て見せましたねぇ。マジで“シューマッハスペシャル”なクルマになったのかも。7番手にクビサ(ルノー)。そして、ザウバーの小林可夢偉が今回Q3に進出、10番手につけました。いや、お見事。マシンさえしっかりしてればやっぱ速いんですね、彼。
 決勝の結果は、優勝がウェバー。安定してトップを走っての今季初優勝は同時に今季初のポールトゥウィンとなりました。最終ラップに2番手を快走していたハミルトンがリタイアしたため、2位はアロンソ。今季のアロンソは、ホントいいですな。3位にベッテル。何かトラブルを抱えてたようで、レース終了後の会見で愚痴ってましたねw。4位にミハエルさん。各国のマスコミにボロカス言われてますけど、「着々と」って感じですな。まだまだなまってるであろうウデが完全に戻り、メルセデスの開発が進んだら……盟友ロス・ブラウンもいるし、そのうち牙を剥くのでしょう。やっぱ恐ろしいですわ。5位はバトン。ランキングトップで最近褒められまくりだけど、“速さ”はないと思うんですがこの人。6位はマッサ(フェラーリ)、7位がスーティル(フォースインディア)。8位にクビサ。クビサは「来季フェラーリ入りか?」とウワサが絶えませんけど、入るに値しますよね、この活躍っぷりは。つーか、今すぐマッサと変(以下自粛)。可夢偉クンは12位に終わりましたが、今季初完走。“ベンチマーク”的なカタロニアサーキットで完走できたのはマシン開発にとっても大きいだろうし、よかったんじゃないですかね。次のモナコ、頑張って!
 
 しっかし、F1マシンって、本当に速いですねぇ。Xbox360の「Forza Motorsport 3」で今回のカタロニアサーキットを走れるんですけど……ここってゲームで走るだけでも、すごく大変なコースなんすよ。だから「どのへんでブレーキして」とか身体が覚えてるんですが(えらい苦労しましたからw)、全く違うんすよね。車載カメラの映像がゲーム画像と変わりゃしないもんで、見てて「そんなとこまでアクセル踏んで曲がれるわけ……え?ええっ!?」って反応を何度もしてしまいました(4コーナーとか、あんなブレーキングありえねぇっすよ。カーボンブレーキだからだってわかってはいるけど……どないなっとんねん)。当然コーナリングスピードもまるで違うし、テクニカルなセクター3をクルクルスイスイ実に簡単そうに走っていくんで、見てて正直呆れました。
 もちろん、ドライバー性能に天と地の差があるからできることなんですけどね、F1ってとんでもない世界ですな。

F1 2010 マレーシアGP

 F1第3戦・マレーシアGP決勝が昨日行われました。天候が心配されましたが、決勝は完全ドライコンディションでした。
 きましたねぇ、ベッテル。今季初勝利ですよ!スコールで大荒れになった予選を3番手でクリアし、決勝はスタートでPPの同僚ウェバーをかわして、そのままトップで走りきりました。ウェバーも2位に入って、レッドブルはワンツーフィニッシュ。高温でマシンにとって過酷なマレーシアを制したことはチームにも自信になったことでしょう。本当の勝負はヨーロッパに行ってからですけど、行ったら行ったでニューウェイがマシンをきっちりアップデートしてくれるだろうしなー。レッドブル、頑張れ~。
 3位はロズベルグ(メルセデスGP)。ロズベルグ、新チームになってもやはり順調ですねぇ。このまま同僚のミハエルさんを打ちのめし続けていけばいいと思います。彼の評価はちょっと低すぎると思うので。そのミハエルさんは、マシントラブルでリタイアとなりました。4位にはまたもクビサ(ルノー)で、5位にスーティル(フォースインディア)……どっちも凄いウデですなぁ。特に後方から追い上げてきた6位ハミルトン(マクラーレン)につけいる隙を与えなかったスーティルは、ホント素晴らしいレースをしたと思います。7位マッサ(フェラーリ)、8位バトン(マクラーレン)。9位を走っていたアロンソ(フェラーリ)は、残り2周でバトンに仕掛けたところでエンジンかギアが壊れリタイアしたんですけど……中盤からずっと調子がおかしかったのに、バトンを追っかけ回して、完走+ポイントを捨ててまで勝負に出たのは本当にカッコ良かった。今年は“アンチフェラーリ”でいこうと思ってるんですけど、跳ね馬のアロンソはイイですね。惚れちゃいますわ(に比べて、マッサ……)。
 小林可夢偉は予選頑張って9番手につけたんですが、決勝はエンジンがストップして9周でリタイア。デ・ラ・ロサは同じくエンジントラブルでスタートすらできず。ザウバーのテストでの好調さは、どこへいっちゃったんでしょうね?とりあえず、可夢偉クンがまともに仕事できるようにしてあげてください。こんな状態でドライバーとしての評価が決まっちゃったら、可哀想ですわ。
 開幕戦は「つまらん」の何のと騒がれましたけど、この2戦は結構面白い展開になってます。レギュレーション変更とかは、もうちょっと様子見てからでもいいんじゃないですかね?

F1 2010 オーストラリアGP

 F1第2戦・オーストラリアGP決勝が昨日行われました。
 PPは今回もベッテル。しかも、コースレコード!ウェバーも2番手につけて、レッドブル絶好調って感じだったんですが……
 決勝は雨が降ったり止んだりで、スタートからいきなり“名物”のセーフティーカーと荒れた展開に。で、路面が乾いて来たところでマクラーレンのバトンがスリックタイヤに変えるギャンブルに出て、成功。2位に浮上し、トップを快走していたベッテルがまたもマシントラブルでリタイアしたため、移籍2戦目にして優勝を飾りました。
 バトンがギャンブルってのにもビックリしましたけど、今回の主役はクビサ(ルノー)とアロンソ(フェラーリ)ですな。クビサはよーわからんルノーの黄色いクルマで、予選9位から2位表彰台ですからねぇ。お見事としかいいようがありません。また、アロンソは予選3番手ながら、スタート直後の1コーナーで接触→スピン→最下位転落、その後抜きまくっての4位入賞……やはり彼は鬼だと思いましたよ。赤鬼、恐るべし。
 3位はマッサ(フェラーリ)。母国GPだったウェバーは、追突したりして結局9位。ミハエルさんは、アロンソのスピンのあおりをくらってFウィング交換となり下位に沈んだものの、最終的には10位でちゃっかり1ポイントゲット。小林可夢偉はFウィング脱落→大クラッシュで1周目でリタイアでした。
 にしても、ベッテル……今回はホイールナットにトラブルが出て止まれなくなったみたいですけど、なんで彼にばかりトラブルが起こるかなぁ。解説の森脇さんも言ってたけど今回の予選の走りはホント「神懸かり的」でしたし(凄まじいマシンコントロールに、鳥肌立ちましたよ)、誰もがわかる「最速」なのに勝てないってだけでなく、今回はノーポイント。痛すぎます。レッドブルチームも頑張ってるんでしょうけど、何とかトラブルが出ないようにしてあげて下さい。お願いしますよ。
 あと、ハミルトン(マクラーレン)。戦略ミスにウェバーに追突されたりで6位に沈んだ上、自分より遅いチームメイトが先に優勝したんで、相当苛立ってるようですな。さて、どうなることやら。次戦でもうまくいかなかったら、いきなり内戦勃発ですかねw

F1 2010 バーレーンGP

 2010年のF1グランプリが開幕しました。第1戦の舞台は、バーレーン・インターナショナル・サーキット。コース改修で低速コーナーが多くなり、コース長も長くなったようです。
 今年もレギュレーションがあれこれ変わりまして、レース中の給油がなくなったのが一番大きいですかね。ポイントシステムも変更になったし、予選も多少変わりました。また、ブラウンGPがメルセデスのワークスチームになり本家“シルバーアロー”が復活、復帰したミハエル・シューマッハがその“シルバーアロー”でどんなドライブをするのかってのが、今シーズン最大の見所ですな。
 
 で、予選。新加入のチーム(ロータス/ヴァージン/カンポスから名前が変わったヒスパニアの3チーム。USF1は崩壊w。ステファンGPは参戦が認められなかった)がえらく遅いために大混乱も予想されたんですが、Q1でさっさと蹴落とされたからか特に問題なく進行したみたいですな。PPはベッテル(レッドブル)、2番手マッサ/3番手アロンソのフェラーリ勢と、下馬評通りの結果でした。注目のミハエルさんは7番手で、同僚ロズベルグは5番手。マクラーレン勢はハミルトン4番手/バトン8番手、残る6番手はウェバー(レッドブル)と、“4強”が上位8台を占めました。「実は速かったりするのでは」と言われてたザウバーは、可夢偉16番手/デ・ラ・ロサ14番手とふるわず。新加入組はきっちり19番手以下に沈みました。
 決勝は、ベッテルがスタートから飛び出して独走状態になったんですが……フェラーリ勢が追走して、終盤追いついて、あっけなく抜かれました。エキゾーストが割れたみたいで(追記:レース後、スパークプラグのトラブルと判明)パワー不足だったみたいですな。あとは1位に浮上したアロンソがファステストラップも出して圧倒。フェラーリでの初レースを優勝で飾りました。2位は復帰初戦のマッサ。3位ハミルトン。ベッテルはなんとか踏ん張って4位。5位ロズベルグ。ミハエルさんは6位。7位バトン、8位にウェバー。可夢偉/デ・ラ・ロサのザウバー勢はマシントラブルで共にリタイア。新加入組はロータスのコバライネンが2周遅れの15位/トゥルーリが3周遅れの17位完走で、あとはリタイアでした。
 
 開幕前までいろいろと言われてましたが、とりあえずわかったことは
○ベッテルは今年も速い
 ベッテルの速さは今年も“異次元”ですな。マシンが壊れなければ、の話なんですけど。
○跳ね馬復活
 テストでとにかくロングランしまくったフェラーリ、やはり信頼性は高そうです(マッサのマシンには何か起こったようですけど、無事完走したし)。さらに、アロンソ……「さすが」としか言いようのない強さですね。現役最高のドライバーが、久々に「本領発揮」か。あと、今年のマシン「F10」はグラマラスなデザインで、美しいですねぇ。これで“アイスマン”が乗ってたら、サイコーだったのになぁ……
○ミハエルさんも強し
 正直もっと遅いだろうと思ってたんですが、堅実に6位完走。しかも、現ワールドチャンピオンを従えてですよ。マシンの完成度がまだ低い状態での“慣らし運転”でこれか……ヨーロッパラウンドが始まったら、さっさと表彰台にも復帰してニコニコしてそう。うーむ。
○ピット戦略変化なし?
 給油なしになったこと、Q3最速ラップ時のタイヤのスタート時装着義務化などで、ピット戦略がどう変わるのかも楽しみだったんですけど……大きな変化はなさそうですな。つーか、“予選スペシャル”と思ってたスーパーソフトタイヤが、バーレーンの高温下でもあんなにもつとは。これなら装着義務も不利にならんし、上位チームの優位はゆらがないなぁ。
○コスワースエンジンは悪くない
 久々にF1に帰ってきたコスワースV8、ウィリアムズのバリチェロさんが10位完走ポイントゲットと、上々の滑り出し。性能的には問題なさそうですな。あとはユーザーの使い方次第みたいです。
○新加入組……
 話にならんですねぇ。完走したロータスはまだ許せますけど、ヒスパニアは酷すぎる。ヴァージンもアヤシいし。ま、最初だから仕方ない面はありますけど……厳しい扱いを受けたデビューイヤーのスーパーアグリよりチームレベルははるかに低い。しばらく様子見てからですけど、このままどーもならんようなら退場させるなり何なり措置を講じた方がいいと思いますよ。危ないし。
 
 ま、何はともあれ今年のF1も始まりました。今シーズン、私はベッテルを応援しますよ。ドイツの若き天才、がんばれー!

F1ストーブリーグ09-10

 先月末あたりからフェラーリやマクラーレンなどの新車が発表され、F1の2010年シーズンが始まりつつあります。
 で、オフ中のドライバーの人事異動、いわゆる“ストーブリーグ”も、そろそろ終盤となりました。つーか、この時期にはもういい加減終わってるはずなんですが、今年は新加入のチームが4つもあったりするのでいろいろあるみたいです。
 まず、2009年チャンピオンチーム・ブラウンGPは、メルセデスに買収されて「メルセデスGP」となってしまいました。そして、悲願のタイトルを得たバトンはマクラーレン、バリチェロはウィリアムズへと移籍。今季は、ウィリアムズから獲得したロズベルグと、現役復帰するミハエル・シューマッハが座ることに……。ま、ロズベルグは速いでしょう。でも、ミハエルさんはどーなんでしょうねぇ?3年のブランクと41歳の年齢をして、“皇帝”の頃の走りが本当にできるんでしょうか??
 レッドブルは、ベッテルとウェバーのコンビで変わらず。また、今年の参戦が危ぶまれていたルノーも、チーム体制こそ変わりましたが、継続参戦することとなり、レッドブルへのエンジン供給も継続されることとなりました。で、ルノーチームには元BMWのクビサと、ロシア人のビタリー・ペトロフが加入。トロ・ロッソは、いろいろウワサされたものの、ドライバーはブエミとアルグエルスアリのコンビで変わらず。ただ、今年からトロ・ロッソのオリジナルシャシーで戦うみたいですな。
 フェラーリはルノーから移籍したアロンソとマッサが座ります。で、追い出されたライコネンは、やはりというか、ラリーに転向してしまいました。が、その行く先がなんとシトロエンのジュニアチームだそうで。いきなりWRカーでの本格参戦ですな。ちょっと前にスバルにステファン・サラザンという元F1ドライバーがいたもののパッとしなかったってこともありましたが……“アイスマン”さんはラリーでも大活躍してくれることを祈りますよ。
 マクラーレンはハミルトンにバトンと、“セナ・プロ”以来のWチャンピオン体制となりました。“セナ・プロ”も最初はうまくいってたけど、途中からどーしようもなくなったんですよねぇ。ハミルトンはアロンソとの確執があったし、バトンもチームメイトを大事にしない方だし……今年も何かが起こりそうなw。フォースインディアは、スーティルとリウッツィがそのまま残留するようですな。
 BMWザウバーは、BMWが撤退しましたが、元のオーナーのP.ザウバーさんがチームを買い戻して参戦を継続することに。で、ドライバーは元トヨタの小林可夢偉、マクラーレンからペドロ・デ・ラ・ロサを獲得。日本に縁のあるドライバーが揃いましたよ。昨年後半のマシンは結構速かったですから、そこそこ期待できるかも。可夢偉クンには頑張ってもらいたいです。
 ウィリアムズは、移籍したバリチェロと新人のニコ・ヒュルケンベルグが座ります。このヒュルケンベルグという若者はとても才能があるようなので、どんな走りをするのか楽しみです。ベッテルみたいな化け物だったら面白いっすよね。
 新チームのロータスは、元トヨタのトゥルーリとマクラーレンから移籍のコバライネンが座ることに。クルマとエンジンのデキ次第ではありますが、マイク・ガスコインが作ってるならクルマはそんなに悪くないかと。コスワースエンジンがマトモなら、ドライバーはちゃんとしてるし案外いいところにいくかもしれませんな。同じく新チームのヴァージン・レーシング(マノーから改名w)は、元トヨタのグロックと
新人ルーカス・ディ・グラッシを起用するようです。予算はそれなりにありそうだけど……どーなんでしょうねぇ、このチーム?
 あと、新加入するといわれてるカンポス・メタ1とUSF1は未だにどーなることやらわからんよーで。この他に、ステファンGPなるチームが、トヨタの今年用シャシーを買い取って、虎視眈々と参戦を狙ってるとか。しかも、トヨタつながりで中嶋一貴がもれなくついてくるというウワサまであったり……まだまだ今年のストーブリーグは終わらないようです。
 
 どうなるんでしょうな、今年のF1は。楽しみですわ。

F1 2009 アブダビGP

 2009年のF1最終戦・アブダビGP決勝が昨日行われました。
 初開催のアブダビGPの舞台は、ヤス・マリーナ・サーキットという新設のサーキット。レイアウトは面白そうなんですけど、UAEが金にあかせて作ったレジャーランドの一部のようで、コースが豪華ホテルをくぐり抜けるよーな作りになってますな。しかも、開催時間が夕方で、夜間照明も完備。なんつーか、「“石油王たちの道楽”ってのは、こういうことなのか」って呆れちゃいました。欧米やその真似のアジアが考える“レジャー”とは次元が違うw
 予選はハミルトン(マクラーレン)が異次元の速さでPPを獲得。「中東の異次元コースには異次元の才能か」とか思ったりもしましたが(意味不明w)……決勝ではブレーキトラブルか何かでリタイア。勝ったのは、予選2番手のベッテル(レッドブル)。スタートこそハミルトンが先行しましたが、あとはベッテルが圧倒。1回目のピットストップでハミルトンを抜き去り、「速すぎて手がつけられない」いつもの勝ちパターンになりました。2位にウェバー(レッドブル)、3位バトン(ブラウンGP)。今回もグロック(トヨタ)の代わりに出場した小林可夢偉は、6位入賞でポイントゲットとなりました。一方、中嶋一貴(ウィリアムズ)は13位完走で、結局今季ノーポイントで終了……レースの世界は厳しいですね。
 
 これにて、2009年のF1も終了。ドライバーズタイトルは95ポイント獲得のバトン。2位は84ポイントのベッテルとなりました。ベッテル、素晴らしいです。“現役最速”の称号は、ライコネン(フェラーリ)から彼に変わるかも。
 また、コンストラクターズタイトルは172ポイントでブラウンGPが獲得。2位は153.5ポイントでレッドブル。プライベートチームが、3位・マクラーレン(71ポイント)と4位・フェラーリ(70ポイント)に大差をつけるなんてなぁ……理由はどうあれ、カッコよすぎ。
 
 ホンダが撤退、そして今季限りでBMWも撤退し、来季限りでブリヂストンも撤退すると正式発表されました。ルノーはどうやら残るようですが、トヨタはウィリアムズへのエンジン供給が今季限りとなるなどいつ撤退してもおかしくない状況が続いてます。来季から新規に参入するチームも発表されてますけど、それらが本当に開幕戦のグリッドにいるのかは未だわからないようで。また、ライコネンを筆頭に来季のシートが決まってないドライバーの方が多いなど、F1はかつてない混迷の時代にあるようです。
 しかし、見てる側からすると、“二強”フェラーリ/マクラーレンが苦労しまくって、フォースインディアみたいなチームが表彰台に上ったりする……かつてないくらいに面白いシーズンでもありました。
 来年はフェラーリもそれなりのマシンを作ってくるでしょうから(しかもアロンソ加入……)、また“○強”時代に戻ってしまうかもしれませんが……今年みたいに面白くなるといいなぁ。期待してますよ。

F1 2009 ブラジルGP

 F1第16戦・ブラジルGP決勝が昨日行われました。
 今年もチャンピオンシップがかかったブラジルGPでしたが……予選は雨で大荒れ。まずQ1でベッテル(レッドブル)が脱落。Q2途中で大雨のためセッションが中断し、フジの中継が時間切れ(まぁ、これはいいんですけどw)。その後再開されるも、今度はバトン(ブラウンGP)が脱落。結局、PPは母国GPのバリチェロ(ブラウンGP)が獲得、逆転タイトルに向けてかなり有利になりました。
 で、決勝。コンディションはドライで、第一スティントはバリチェロが突っ走ったんですが……早めにピットインする戦略が外れたか、ずるずる後退。あとは2番手スタートのウェバー(レッドブル)がきっちり走って、そのまま優勝。2位は8番手スタートのクビサ(BMWザウバー)。3位は18番手スタートのハミルトン(マクラーレン)。4位にベッテルが入り、バトンが5位。バリチェロはパンクもあって8位となりました。
 結果、バトンが89ポイント、ランキング2位に上がったベッテルは74ポイントで、次の最終戦・アブダビGPで逆転不可能なためバトンのドライバーズチャンピオンが決まりました。まぁ、彼は今季最多勝(6勝)ですからね。チャンピオンに最もふさわしいでしょう。あと、ブラウンGPのコンストラクターズタイトルも決定しました。何とか参戦できたチームでダブルタイトルとは……ロス・ブラウンってスゴイ人ですね、本当に。
 また、今回グロックに代わって、トヨタから小林可夢偉が出走。F1デビューとなりました。結果は予選11位、決勝9位(10位フィニッシュだが、繰り上げ)でした。しかも、ブロックで中嶋一貴(ウィリアムズ)を吹き飛ばすというオマケ付き。ポイントこそ取れませんでしたけど、走りを見る限りなかなかのもんだと思います。来季のトヨタのレギュラーシートをゲットできるかも。ウィリアムズとトヨタの関係が解消されたため来季のシートはなさそうな中嶋をリタイアに追いやったあたりも、来季を暗示をしてるような……これは考えすぎかな。
 
 次は最終戦。私的には、ベッテルにランキング2位を守ってもらいたいなー。