テストドライブ アンリミテッド ~その2

 今回は「その2」ということで、私Bleumerが「テストドライブ(TDU)」で“チャンピオン”に至るまでのプレイ状況を書いてみましょうか。このゲームはのんびりオアフ島見物しながらフレンドの人たちとしゃべったりするのが楽しんですけど、それだけじゃネタにならんので、もう少し攻略的な話をば。
 「TDU」で最初にするのが3Dキャラクター選びというのは昨日書いた通りですが、私が選んだのは青っぽい服を着た野郎。あとで自由に整形可能と知っていれば女性にしたのに…残念だw。で、せっかく男なんで自分に似た感じにしてみようと頑張って整形したのですが、再現対象が白人しかアタマにないらしく、一定以上の均衡から崩れてくれない。ちっ、俺の顔はもっと(以下自粛)。
最初に選んだクルマは前に書いた通り、赤のAlfa GT 3.2 V6 24v。FFなんでコーナリングは安定、しかも最近のFFらしく良く曲がります。「TDU」ではクルマがランク付けされてまして、このアルファはランクFなんですが、ランクF対象の“チャレンジ”(※エキスパートまで。チャンピオン取得後オープンになる“チャレンジ”はまだやってないので不明)はこのノーチューンなアルファ(※“プロ”になると、クルマをチューンできるようになります。+1~+3の三段階)で余裕っすよ。そうそう、このゲームはグリップ走法だけで充分勝てます。「ドリフトを使いこなさないと!」なんてことはありませんので安心して下さい。
そのアルファでオアフ島のカーディーラーを全て巡り、バイク購入が解禁になったので、さっそくカワサキZX-10Rを購入してみました。で、試し乗りしてみたら……圧倒的加速、圧倒的コーナリングスピード!ありえねぇ。四輪の感覚が狂いそうだったので、即、封印。
次に選んだクルマは、ランクEの日産 350Z NISMO S-Tune。日本名だとフェアレディZですな。デフォルトだと唯一の日本車なんすよ(※DLCではR34 GT-Rとレクサスがある。また二輪なら、先のカワサキがあります)。色は青にしたんですが……このZ、FRだからかやたらスピンするし、ちょっとでもオーバースピードだと果てしなくアンダーステア。こんなに乗りづらいクルマなのかと最初は思ったんですけど、しばらくしたらそれも慣れました。ランクE対象の“チャレンジ”も、このチューン+1扱いのZでいけると思います。
その次に買ったのは、ランクBのランボルギーニ Gallardo SE。私はフェラーリが好きで、今やフォルクスワーゲン(アウディ)傘下のランボルギーニなんざイタリア車ですらなく、実車だと全くもってどーでもいいクルマなんですが、ゲームとなれば別。今のランボルギーニは4WDなんすよ!4WDならコーナリングで安定させやすいので、これに決定。「TDU」でも、コーナーでふらついたとしてもアクセルオンだけでだいたい安定するのでラクです。チューン+2もすればだいたいのランクB対象の“チャレンジ”はいけるんじゃないですかね?
ここで、最初の家のガレージ(4台分)が満杯になったので家を買うことに。私の購入基準は「8台収容・$300000前後」の物件であること(収容台数を考えると割安なんですよ)。島中探すと結構あるんで、探してみて下さい。
さて、ガレージも増えたし、クルマ購入再開。次はランクG(往年の名車のクラス)のランボルギーニ Miura P400SV。ランボルギーニの最盛期の頃のクルマですな。このクルマをいきなり+3までチューンして出陣すれば、ランクG対象の“チャレンジ”はぶっちぎりで勝てちゃいます。
しかし、ランクCとDの“チャレンジ”は厄介でして……ランクCはランボルギーニ Gallardo Spyder(ランクBのGallardoのオープンバージョン)を選んだのですが、速度不足。+1チューンしてもあまり状況は変わりません。このへんはウデでカバーかな。また、ランクDは有料DLCに含まれるルーフ RGT(ポルシェのクルマをRUFが独自にチューンしたもの)を選んだのですが……こいつが相当のじゃじゃ馬。RRだからか何なのか、アクセルワークを間違えるとどっかに行ってしまいます。+2までチューンしてなんとかやりくりしましたが……ランクCとDの“チャレンジ”は一般通行車併走など条件の厳しいものが多く、そういうのはまるでクリアできずうんざりしてしまいます(結局、「対向車の巡り合わせが良かった」とか運次第になっちゃうんですよね。ウデと関係ないから面白くない)。まぁ、そういうのでムリしてゴールドカップをとらずとも“チャンピオン”にはなれますので、さっさと別の勝てる“チャレンジ”に向かわれた方がよろしいかと思います。
あと、“ミッション”は「2シーター限定」ってやつだと、ランクBのクルマでもタイム的にはかなり余裕ができてラクです。パーフェクトを目指すならこれですかね。問題なのはクルマのランクを特定してくるタイプ。これはタイム的にギリギリなんで、交通ルール無視で飛ばしまくるしかありません。乗客の安全など考慮せずぶつけまくってでも送り届けましょう(つーか、美人でもないのに“モデル”と称するナマイキな女など、隣でどうなってても知ったこっちゃないw)。ただ、クルマを送り届ける“トランスポート”だけはパーフェクトに拘った方がイイです。賞金がx1.5ぐらいになり、差額がでかいので。
その“トランスポート”で儲けたお金で、念願のフェラーリを買いあさることに。まずは一番高いエンツォ・フェラーリ(ランクA)、色はもちろん赤で。いやはや、さすがはランクA、速い速い。あと、赤のF430とマラネロは黄色で(フェラーリのメーカー推奨色は伝統的に赤と黄色でして、どちらも発色しにくくて塗装が難しい色だからというのが理由です。プラモデルで赤色と黄色を塗装してみればイヤでもわかります)。おほほ~、やっぱええわぁフェラーリは。いつかは実車も買ってや(いやいやいや、仮に買えても、払う値段が高すぎて、いざ運転となったら恐くてできそうにないぞw)。
とまぁ、こんな感じでやってけば、実績がどんどん解除されて、そのうち“エキスパート”になり“チャンピオン”にもなれると思います。服買いあさるとかラクに解除できる実績からどんどん解除していけばいいですし、お金を稼ぎまくるだけでも買ったクルマの数の実績とかいろいろ解除できますしね。
 私は“チャンピオン”になっちゃったので“チャレンジ”はどーでもよくなり、今はオアフ島の全道路を征服してやろうとツアー中です(※「TDU」では一度走った道路は全て記録され、GPSマップ上で確認できる)。現在は75%制覇。こういう楽しみ方もある……本当に懐の深いゲームだと思います。
ただ、事情により、私は明日からしばらくの間、Live!には繋げられそうにありません(ここのスペースはもうしばらく更新します。ネタは既にできてますのでw)。またしばらく経ったら「TDU」のオアフ島でお会いしましょう。
~その3に続く<こちら

テストドライブ アンリミテッド ~紹介編

 Xbox360用ソフト「Test Drive Unlimited(以後、TDU)」は、360のローンチタイトルとして注目されていたのですが、開発が大幅に遅れて去年9月になってやっと北米で発売。そして日本語ローカライズにさらなる時間を要し、日本版は今月26日に発売になりました。360を発売日から使っている私としては、「やっと日本語版でできるんだな…」という思いです(※北米版やアジア版が輸入されていて、以前から英語版ならプレイすることは可能だったんです)。
このゲームはドライブゲームでして、極めて忠実に再現されている(らしい)ハワイのオアフ島をクルマで走り回るゲームです。ただ、クルマを運転するだけの今までのゲームとは根本的に違ってまして、そもそもプレーヤーが最初に選ぶのはクルマではなく、ゲーム内での自分の分身となる3Dキャラクター(男x5、女x3)だったりします。しかも、この3Dキャラクター、ゲームが始まれば自宅で顔を自在に整形可能というスグレモノでして、クルマで女性モデルや男性ヒッチハイカーを特定の場所まで送り届けるともらえるポイントで服を買い、着替えることも可能です(まぁ、いくら頑張って3Dキャラクターを装っても、オンラインで他人に見せることはできないんですがw)。その自宅ってのもまたゲーム内で購入するものでして……オアフ島のあちこちに物件があってお金さえあれば、じゃんじゃん買えちゃいます(というか、クルマを買っていくに従い、そのガレージとして家も多数必要になります)。
肝心のクルマのゲームとしてですが、デフォルト設定ならいわゆる“ゲーム挙動”で扱いやすいと思います(※一応、操作を間違うとスピンします。もっとスピンしにくく設定することも可)。また、実際のクルマの挙動に近くする設定もあり、さらにオンラインの有料ダウンロードコンテンツ(以後、DLC)として、“Hardcore mode”というさらに厳しい設定もあるみたいです。きっちり内装も再現されたドライバーシート視点もあるので、実車に近い感覚で運転を楽しむことも可能なんじゃないですかね。このへんの自由度は高いです。
で、ドライブゲームである以上はレース要素がありまして、それは“チャレンジ”という形でプレイします(クリアすることでお金が稼げます)。大まかには数台の敵と順位を争う“レース”、コース上の特定地点の速度を競う“スピード”、規定時間内にチェックポイントを通過する“タイムアタック”があります(他にオンオフ両方の他のプレイヤーと対戦できる“インスタントチャレンジ”もありますが、ここでは省略)。最初のうちは道路が封鎖されている状態で走ればいいのでラクなのですが……ゲームを進行していくと普通の状態でこれらを行うことがあります。それだけなら「NFSMW(ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド)」というゲームで同じようなことをやってきたので問題なかったのですが、「TDU」の一般通行車というのはちょっと…いや、かなりタチが悪いです。大型車両が一定間隔で連続して対向車線に出現してみたり、パトカーが極めて挙動不審な上にぶつかると即逮捕しに来たり(※捕まると罰金)、前の車両が突然意味もなく路上に止まったりします。そういうのにぶつかったりするとゲージからどんどん減点していく“チャレンジ”もあったりして(一定数値以上減点されると失格)……はっきりいってストレス溜まります。個人的には、このゲームをレースゲームとして期待するのはあまりオススメできませんな(「障害は多ければ多いほど燃える」という人は除く。そういう人にはオススメですw)。
あと、“ミッション”として先に書いた人を運んだり、荷物を運んだり、他人のクルマを運んだりしてお金やポイントを稼ぐモードがあるのですが……これも完璧を目指すとかなりストレスが溜まる気がします(“チャレンジ”同様のゲージがだいたい標準装備で、減点されすぎると失格になる)。
このゲームで可能な要素をフルにオープンするには、これらを一つ一つクリアしていくことが必須なのですが(※実績解除450pointで“チャンピオン”となりフルオープンとなる)、個人的には“チャンピオン”昇進など考えない方がよい気がします。それだけに執着すると一気にゲームがつまらなくなりますので。
でも、このゲームはそれを差し引いても「素晴らしいゲーム」だと私は思います。その素晴らしさとは……そう、それはオンライン!このゲームでオンラインに行くと、見た目はオフライン状態と何も変わりませんし、上記のオフライン要素も当然行うことができます。しかし、オンラインでオアフ島を走ってると、そこに他のプレーヤーが走っているんですよ。オアフ島が区分されてて特定エリア内に最大8人のプレーヤーが同時に走ることができるシステムになっているらしく、世界のどこからか接続したプレーヤーのクルマが自分を除いて最大7人画面内に登場するんです(※クルマの上にゲーマータグが表示されるので、相手が誰なのかわかるようになってます)。360のボイスチャット機能を使ってこの人たちと会話することも可能だし、“インスタントチャレンジ”で対戦することも可能だし、クラブを作って徒党を組むことも可能です。もちろん、何もせず見てるだけってのもオーケー。いやぁ、同じゲームで他人もクルマで走るってのは「リッジレーサー6」で経験済みですけど、あれは必ず対戦でしたからね。対戦しなくともクルマ同士で見てるだけだったり話したりもできるってのは実に新鮮ですよ。「新世代のドライブゲームというのは、こういうものだ」ってのを地でいくゲームだと思います。
私はスケジュール的な事情もあってちょいと急いで“チャンピオン”までなってしまいましたが……これはゆったりとした気持ちで、ちょこちょこっとお金やポイントを稼いだり、他のプレーヤーとコミュニケーションしたりしながら、のんびりとオアフ島を走ってるのが一番なゲームだと思います。また、それだけでも充分楽しいんですよね、なぜか。ホント、全く新しいタイプのドライブゲームだと思いましたよ。
~その2に続く<こちら

「TDU」他、到着

 360ソフト「Test Drive Unlimited(以後、TDU)」と、注文してあったあれとこれ(これらについては、そのうち書きます)が届きました。
 いやはや、「TDU」は一昨日出荷メールが来たので「しめしめ、フラゲ確定だな」とニヤニヤしてたんですが…何のことはない、発売日の今日になって届きました。しっかり「26日配達」と貼り紙で指定してありましたよ……ちっ、抜かりないなぁソフマップ(仕方ないけどw)。
 で、早速「TDU」をプレイ(ゲームに慣れるべく、今日はオフラインで)。最初の1台は、Alfa GT 3.2 V6 24vにしました。アルファロメオとくれば、色はもちろんイタリアンレッドっすよ!チュートリアルに従ってちょこちょこっとレースしたり白タク(※無免許タクシー)まがいのことをした後で、今はオアフ島巡り(正確にはカーディーラー巡り)をやってます。このゲーム、ハワイのオアフ島を走り回るゲームなんですが(実在の道路をとことん再現してある、らしい)……オアフ島ってこんなに広いのかよ!カーナビが付いてるので目的地を設定すればルート案内してくれるんですが、中心街ホノルルから離れたところにあるディーラーのまぁ遠いこと(20kmくらいフツーにある)。事故に気をつけながら(※あんまり事故ると、パトカーに追い回された上で罰金喰らうらしい。一度指名手配扱いになっちゃったけど、無事回避しました)、オアフ島を爆走しています。
 ちょっとやっただけなんですけど、第一印象としては「NFSMW(ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド)に似てるかなー」って感じですな。逮捕云々もそうなんですが、走行感覚とかもよく似てるんですよ。しかし、「NFSMW」は架空の町、「TDU」は実在のオアフ島。さらに、「TDU」は、オンラインに繋げば共通したオアフ島マップ上で世界中の人と出会い、会話(ボイスチャット)し、対戦したりできるとか。いやー、楽しみですよ、オンラインが。
 というわけで、明日からのオンラインデビューに備えるべく、また「TDU」プレイに戻りたいと思います。あー、早くオアフ島一周したーい!

最後はプルツー

 「重い話」ばかりだとつまんないので、久しぶりにゲームの話題でもしてみましょう。
 先週体調が悪く寝込んだりしたので、憂さ晴らしに“散財”してみました。ええ、もう、イヤ~な気分の時には、これが一番の薬なんすよ、私にとっては(断言)。
 というわけで、今週発売予定の360ソフト「Test Drive Unlimited」<特設サイト>&来月発売予定(どーも延期されそうな気配が…)の「Forza Motorsport 2」を予約。他にもあれとこれとマンガ他をビシバシと注文してやりました。うひゃひゃひゃひゃー(これらの支出を裏付ける予算は……あるのだろうか?)。
 
 で、久々の「360でレースゲーム、しかも連発」なので、どっぷりとこれに浸かるべく、以前ここでも紹介したPS3「ガンダム無双」を引っ張り出して“ORIGINAL MODE”のやり残していた分をオールクリアしてみました(最終使用キャラはプルツー。理由は最後に使用解禁されたキャラだからで、私はプルツー好きでも何でもないっす、ええ)。全キャラクリアしてみると……このゲーム、使用キャラクターによっては難易度がハネ上がるんですな。“ORIGINAL MODE”は各キャラ5ステージずつなんですが、大体はフツーにやってけばステージが進むに従って能力値が上がって何となくクリアできるんです。が……ハマーンの場合はかなり厄介。最初のステージでグレミーの裏切りに対処しきれずゲームオーバーになったり、その後もとにかく自分のキュベレイで何とかしていくしかありません(味方機はまるで信用できない)。おかげで、クリアしてみたら出撃回数10回(4位)にして撃墜数7239で個人総合2位にランクインしてました。1位のカミーユは出撃回数17回にして8643、3位のシャアは10回にして6409ですから、出撃1回あたりの撃墜数はトップですな。
 しかし、それも実は序の口で、最悪なのはジェリドの場合。ステージ4まではフツーにいけるのに、ステージ5がとにかく地獄。本拠地を守りきるミッションなんですけど、味方機は東方不敗とヒイロという超強力な2人なのに(まぁ、2人しかいないんですが……)、こいつら何もしません(自分のいる地域を占領しないどころか、守るべき本拠地に戻ってもこない!)。その状態で次々と強力な敵キャラが押しかけてくる上に、なぜか異常にザコが硬い(※ジェリド君、それなりに育ってたんですよ?)。当然、最初にプレイした時はゲームオーバーを喰らい、私は「ふざけんな、ボケー!」とキレましたw。
 まぁ、みんな同じような難易度にすると「単調な作業ゲーム」とか言われるんでこういう仕様なんでしょうけど……なんで難易度最低の「EASY」設定で、ここまで苦しめられなきゃいかんのですかねぇ。全般に敵キャラのMSは硬く、ボス級のSP攻撃(無双乱舞ですな)なんて喰らった日には1回で死ぬ寸前まで追い詰められるし(※回復なしに2回喰らったらほぼ死にます)、味方キャラ機は敵キャラ機に対してはかなり強いものの、ザコの群れには妙に弱いんで、撃墜を免れたければ「○○苦戦!」とピーピー鳴ったら自機でのヘルプ必須。このゲーム、とにかくそのピーピー音がひっきりなしに鳴るので「お前ら、自分で何とかしろや。こっちはお前ら以上に苦戦中じゃーーーっ」と怒鳴りたくなります(本当に画面に向かって怒鳴ってたりします。ヤだなぁ、こんな自分が)。PS3とPS2のゲームを比較するのは問題かもしれませんが……同じ「無双」と考えると、私的には「無双OROCHI」の方が面白いですな。「ガンダム無双」は「無双」の代名詞“爽快感”に欠ける気がしますよ。
 と、一通り終わってみれば徒労感が強かった「ガンダム無双」なんですが……プルの“ORIGINAL MODE”とエマ中尉のハイパーSP攻撃時のアップが良かったんで、まぁ、よしとするかなw

それでも投票しないんですか?

 昨日は、統一地方選後半戦の投開票日でした。
 注目の参議院議員補欠選挙は与党1勝・野党1勝でタイ。自民王国だった福島で野党候補が圧勝し、政府批判が根強い沖縄で与党候補が勝つとは…やはり夏の参院選は、どっちに転ぶか分かりませんな。
 また、現職市長で市長候補でもあった伊藤一長市長が射殺された長崎市長選は、補充立候補した市役所職員が勝利。同じく補充立候補した伊藤市長の娘婿は惜しくも落選しました。
 結果について言うことはありません。長崎市長が誰かは、長崎市民が決めることですから。
 しかし、あんな許されないことがあった選挙の投票率が55.14%過去最低を記録、ってのはどういうことですかね?
 ただでさえ選挙運動期間が短い市長選の最中にあんな事件が起きて、補充立候補者が突然現れて、有権者が混乱した、というのはわかりますが……だからといって「投票に行かない」「投票に行きたくない」となるんでしょうか?私は「市長の無念を晴らす」みたいな感じで投票率がグンと上がると思っていたんですけど、投票日の天気が雨だったのが痛かったんですかね(ちなみに、投票日の午前中は雨で午後から晴れた場合が最も投票率が上がるらしいです。遠出を諦め、「選挙にでも行くか」ってなるからだとか……ふざけてますなぁ)。
 あの事件は先にも書いた通り、「いわば“目立ちたがりの自殺志願者”が巻き添えを狙ったもの」で、「決して、“政治テロ”ではない」というのが私の考えです(注:選挙を狙った“政治テロ”であれば、自分にとって都合の悪い候補を殺し、結果、都合の良い候補を当選させる「目的」があるはずです。ですが、今回の場合、仮に補充立候補がなければ共産党候補が当選しかねず、また補充立候補する者が自分にとって都合の良い者であるかどうかも不確実で、かつ当選はもっと不確実。これじゃ意味がありません。「共産党候補を市長にしたい」という目的があれば別ですが…あの犯人の立場上、それもありえません。よって、“政治テロ”ではないんですよ。“テロ”というにはお粗末すぎますしね、何もかも)。
 でも、もし「ああいう事件を起こせば、投票率が下がる」となれば……同様の凶行が「“政治テロ”として成立する」と証明したようなもんですよ。強い組織票を持つ候補に有力な対立候補がいた場合、その有力候補を殺しちゃえば、その組織票を持つ候補は当選確実ですから。逆に「ああいう事件を起こしたら、投票率が上がる」となれば、投票行動に組織票以外の不確定要素が増えるので“政治テロ”としてはより成立しにくくなったんですけどね……極めて残念です。
 伊藤一長市長というのは、被爆地長崎の市長として中央政府と対決することも辞さない“闘う市長”だったと聞き及んでいたんですけど、そんな熱い市長をあんな形で失っても、市民の反応がこの程度とはね(※わざと「伊藤一長」と書いた人も少なくなくて無効票が異例の多さになった、とは読みましたが……棄権者が多すぎますよ。結局、数的には「選挙には行く」層が投票しただけですから)……やりきれないものがあります。
 
 同じく昨日行われたフランス大統領選の投票率は、過去最高の84.60%だったとか。何なんですかねぇ、この“格差”は。

重戦機エルガイム ~その4

 今回はエルガイム最終分ということで、同じ1/100なエルガイムMk-Ⅱであるフルアクション版とR3版とを比較してみることにします。
 先に書いた通り、フルアクション版は20年以上も前のキットであり、最新版であるR3版とはスタイリングの解釈もその再現も全く違うといってもいいくらいに別物になってます。下の比較写真を見ていただければ一目瞭然かと思いますけど…とにかくR3版は何もかもが細長い一方、フルアクション版は太くて何とも“もっさり”とした印象を受けます。下半身だけの比較写真(3枚目)も撮ってみましたが、つま先の立ち具合とか、全然違ってますな。組み立て説明書にあった設定画をスキャンしてみましたが(4枚目)、やはりR3の方が正確に再現してると言えます。
 また、組立の難易度は……比較になりません。圧倒的にR3の方がラク。フルアクション版は古いキットだけあって、そもそも接着剤なしには組み立てられませんし、接着したらほぼ自動的にパーティングライン消し作業が確定です(膝あたりの内部フレームまでライン消し必須だったりする)。その上、塗装がまた厄介で……だいたい、このキットで赤い色のパーツは膝裏に使うリード線だけだったりします。つまり、各所の赤い部分はすべて塗装しないといけません。しかも成形色が茶色だったりするので、その場合は下地に明るいグレー(白でも可)を塗る必要がありまして……ラッカー系塗料だけで仕上げるなら事実上エアブラシ必須ですな。あと、一体成形の部分が多いので、マスキングも必須。なーんか迷彩の戦闘機の塗装をしてるみたいでしたね。こいつの塗装は「かなり面倒」だと思って下さい。
 というわけで、やはりR3版が完勝!って感じですが……個人的にはそれほどフルアクション版が劣っているとも思っていません。
 実は、TVシリーズ「重戦機エルガイム」内でのエルガイムMk-Ⅱの映像を見てるとですな、R3版よりむしろフルアクション版に近いように思えるんですよ。迫力を出すためなのか、エルガイムMk-Ⅱも設定のような細い姿で描かれることは稀で、画面内では結構太いんすよ。脚も設定画ほど長く描かれてませんしねぇ……その点では、フルアクション版のスタイリングも結構“いい感じ”だったりします。
 それに、設定の再現度という点でR3版には問題もありまして…設定上、本体と背中のブースターはブリッジのようなパーツでつながってるんですが、フルアクション版ではダイカスト製パーツできっちり再現されているのに対し、R3版は独自の解釈をしています。また、エルガイムMk-Ⅱはランドブースター形態(“プローラー”という)に変形するんですが、その際、頭部が後方にスイングして機首部分の窪みにハマることになってます。このギミックもフルアクション版は再現されているんですが、R3版はできません(顎を上げるだけw)。この辺はちょっと残念ですな。
 ま、結論としては「総合的に見れば圧倒的にR3版が良く、今から作るならR3版オススメ」なのは変わりませんが、「映像上のエルガイムMk-Ⅱ再現なら、フルアクション版の方が近いかも?」って感じですね。

重戦機エルガイム ~その3

 今回完成したフルアクション・エルガイムMk-Ⅱも、実は随分前に買って放置プレイ中だったキットでして(いやはや、うちの押し入れにはそんなキットがまさしく“山”になってますw)…それを作る気になったのは、このキットが発売されたことにあります。
R3(Real Robot Revolution)・エルガイムMk-Ⅱっすよ!。
去年、バンダイから80年代アニメのロボットたちを再立体化する企画である「R3」シリーズの発売がアナウンスされてからずーっと待ち望んでいたのが、この「エルガイムMk-Ⅱ」でした。「R3」第一弾は「蒼き流星レイズナー」の主役SPT・レイズナーだったわけですが、そんなのどーでもよくて(※「レイズナー」自体は好きなんですけどね)、とにかく「エルガイムMk-Ⅱ」が現代の技術で作られたらどんな風になるのかが楽しみで楽しみで、夜も眠(以下略)。
つーわけで、今年2月に発売になったR3・エルガイムMk-Ⅱを即購入。すぐ組み立てに入ったわけです。で、「せっかくエアブラシで色塗るんだしぃ、ついでだから一緒にフルアクションも作っちゃうかぁ」と安直に考えてしまったのが運の尽き、だったわけですな。おかげで、いつまで経っても完成しないことになってしまったわけです(詳しくは次回)。
今回は、そのR3・エルガイムMk-Ⅱについて書きましょう。
このキットは、本当にすごいキットだと思います。塗装なんぞせんでも、パチポチ組み立てるだけで物凄くカッコいい1/100のエルガイムMk-Ⅱができてしまうんですから。あの典型的永野スタイルの設定画を、見事に再現してます。とにかく、全身が細いし、長い!バスターランチャーまでもがフルアクション版より細くて長いんすよ(マジでw)。それでいて、装甲を全て引っぺがしてムーバルフレームだけにすることまで可能だったりします。しかも、ソーラーバインダーは最初から2枚付いてるし(※昨日のフルアクション版の作例にも左右2枚のバインダーがついてますけど、あれはキット2個分を使っているからです。ちなみにバスターランチャーも、うちにはフルアクション版が2本ありますw)、パワーランチャーまでついてます。至れり尽くせりとは、まさにこのことかと。いやぁ、ほんと、いい時代になったもんだと思いますよ。
部品数はかなり多いんですけど、組むだけならたぶん丸一日で完成できると思います。塗装するにしても、面倒な塗り分けとかはせいぜい腰の尾翼の塗り分けぐらいで、ランナーについた状態でバババーっと各色で吹いちゃえば、ほぼそのまま完成までいけちゃいますよ(表に出るような部分はアンダーゲート仕様なので、ゲート処理はほぼ不要)。パーティングライン消しも、気にしなければどーということは…ない?(かかとパーツの裏と背中のブースター、それに兵装各部は目立つかな)。
その他再現度の点で2、3問題はあるんですけど、無視してもいいレベルです。Heavy Metal・エルガイムMk-Ⅱが好きな人には、心からオススメできる良キットですね。
<その4はこちら

重戦機エルガイム ~その2

 「重戦機エルガイム ~その2」ということで、物語後半について。
ミズン星の反乱軍はその指導者ステラ・コバンのまずい指揮もあって散り散りになってしまい、ダバは別の行動を起こします。実はダバは単に田舎から出て来た青年ではなく、最初からこの世界の絶対権力者オルドナ・ポセイダルを倒すことが目的だったのです。理由は親の仇討ち。彼はポセイダルに滅ぼされたヤーマン王朝の王子 カモン・マイロードであり、エルガイムはヤーマン王朝のHeavy Metal・ガイラムを量産しやすく改造したものであるとも判明します(結果、資源の乏しい反乱軍ながら優秀なHeavy Metal・ディザードが量産され、戦力となります)。これらの話がペンタゴナワールド全体に広まり、反乱軍は勢力を増し、正規軍の分裂もあって最終的に反乱軍の勝利に至るわけですな。
そんなストーリーの上で、話に深みを加えるのがダバの他には一人しかいない(と思われる)ヤーマン族の生き残りクワサン・オリビーの存在と、表向きのポセイダルが実は操り人形でしかなかったという事実っす(※この辺の事情はしっかり第1話から盛り込まれており、一通り見てからもう一度見返すと「ああ、そうだったのか」と感心できたりします)。そして、真なるポセイダルがヤーマン族を滅ぼしたのは、ダバと同じように両親を殺されたことに対する恨みからであったということが最終話で明らかにされます。人の恨みは怨嗟となって繰り返し、断ち切れないもののなのか……その答えをダバは最後に示します。あのラストの持っていき方は唐突でわかりにくいのですが、なかなかのもんだと思いますね。
 と、話がどんどん重くなっていく物語後半の主役機となるのが、エルガイムMk-Ⅱっす。どーも永野氏は「エルガイムは実は最強Heavy Metal」と想定していたらしく(まぁ、「FSS」でエルガイムに相当するMortar Headは、かのジュノーンですからねぇ…)、それを勝手に超越させられ、しかも「変形機構つき」というスポンサー命令が気に入らなかったようで、不満タラタラでデザインしたようですけど……これが永野護氏の名を世に知らしめる結果になるんだから不思議なもんですな(それでも「本気でデザインしたものの1つ」と書いておられましたが)。それくらいエルガイムMk-Ⅱのデザインは画期的なものでした。それまでの主役機というものは「ドッシリとした安定体型で、かつヒーロー然とした顔立ち」をしていることが当然だったわけですが、ビックリするほど細かったRX-78 ガンダムをさらに細長くした体形にして、ヒジョーに凶悪な顔つきをしてて、その上自身より遙かにでかい超破壊兵器バスターランチャーを持つ、というまさに“常識破り”のデザインでした。これがウケたわけです。まだ当時ガキンチョだった私なんぞは「なんてカッコいいんだ」と熱中してましたねぇ(物語そっちのけだったw)。
というわけで、そのガキンチョの頃から完成させてみたかった1/100 フルアクション・エルガイムMk-Ⅱの作例が下の写真っす。今回のプラモ製作で作ったもののうちの1体でございます。今回やたらと時間がかかったのは、このフルアクション・エルガイムMk-Ⅱの製作が難航したからに他なりません。詳しくは後述しますけど……20数年前のキットで、しかもガキンチョの頃の私(稚拙ながら、作り上げることは作り上げていた)が製作を途中で放り出したほどのキットの完成には、やはり大変な時間と労力が必要でした。でも、手がかかる分、完成すると、当時「脚が短すぎるのを除けばベストスタイル」と評された迫力あるスタイリングが、今見ても良い感じに思えますな。
<その3はこちら

重戦機エルガイム ~その1

 人の恨みは根深く、殺し合いに至ることも少なくありません。しかし、それだけにとどまらず個人間の恨みが、社会レベルでの革命・内戦、国家レベルでの戦争にまで至ってしまうこともあります。「重戦機エルガイム」は、そんな人の業を描いた作品です。
「重戦機エルガイム」は1984年2月から1985年2月まで放送されたTVアニメシリーズで、同枠だった「戦闘メカ ザブングル」「聖戦士ダンバイン」に続き、「ガンダム」の富野由悠季氏が監督を務められています。が、「エルガイム」は珍しく難解な“富野色”が薄い作品です。若手アニメーションスタッフの育成のためとかで、富野氏主導じゃなかったからみたいですな。おかげで、ストーリー展開はわかりやすいのですが、話の奥深さという点では若干乏しい感もあります。
しっかーし、この「重戦機エルガイム」の魅力は別の所にあるのです。そう、それはメカ。かの永野護氏がデザイナーとして世に出た作品こそこの「重戦機エルガイム」であり、また現在も しつこく 頑張って続いているマンガ「Five Star Stories」(長期休載中…)の原点もまたこの「重戦機エルガイム」なのです。重戦機=Heavy Metalなんすが、「FSS」世界のロボット・Mortar Headがこれをもじったのは明らかですし(イニシャルを逆にしてある)、「FSS」第二部はほとんど「エルガイム」ですしね。あと、「重戦機エルガイム」ではキャラクターデザインまで永野護氏が担当ですし、舞台となるペンタゴナの世界観を構築したのもそうだという話ですので……まぁ、原点というよりはそのものといった方が的確かもしれませんな。
今回は「その1」として、前半のあらすじについて書いてみます。オープニングは、主人公ダバ・マイロードとその親友ミラウー・キャオが辺境中の辺境から出てきたところからとなります(但し、2人の故郷は最後まで描かれません)。2人はベースマシン“ワークス”に1台のHeavy Metalを載せており、これがあちこちで騒動を引き起こしていくのですが…このHeavy Metalが“エルガイム”で、実はとんでもないマシンなんですな。で、その性能の高さ故に軍(正規軍。例の如く腐敗しているw)の知るところとなり、また現体制に反抗する反乱軍にも知られることになって、ダバたちは惑星ミズンの反乱軍に身を投じることになります。これらの行動は成り行き任せって感じで描かれるのですが、実はダバの思惑通りだったりします。その辺りの事情は後半になって明かされていきます。
 で、辺境から出てきたハンドメイドのくせにやけに強力な主役Heavy Metal・エルガイムの前半の対抗馬となるのが正規軍のHeavy Metal・オージェっす。腕全体を覆うラウンドバインダーが特徴で、本来なら最強クラスのHeavy Metalなんですが…ストーリー展開上の都合でショボい扱いになってます(はっきりいってヤラレメカに近い)。その1/100モデルが下の写真。本当なら主役エルガイムのプラモデルをここで紹介すべきなんですけど、手元に完成品がないのでできません(むかーし、1/100モデルを作ったことがあったのですが、破棄しました。残っていたとしても、ここで公開できるようなデキではないですw。新品キットは調達してあるのですが、放置プレイ更新中)。つーわけで、とりあえず完成品が現存するオージェに登場してもらいました。
「重戦機エルガイム」も例のようにプラモ化はバンダイが担当してまして、その1/100モデルは“フルアクション”を名乗り、相当気合いが入った作りになってました(当時としては)。今でこそ内部構造再現なんてフツーのことですが、バンダイが可動する機体内部構造を本格的に再現したのはこの「重戦機エルガイム」のプラモデルシリーズが最初だったんじゃないですかね(※その昔、ガンプラに“メカニックモデル”というのがあったんですが…あれは単に内部をハリボテで作ってみただけで、構造を再現したものではないんです)。この1/100オージェでは、ランダムスレート(※飛行安定板のことで、オージェでは脚部後ろ側の装甲がそれ)開放でムキ出しになる脚部ムーバルフレームを金属パイプなどを使って再現しています(4枚目の写真)。その点では、現在のPGやMGモデルの原点といえるかもしれませんな。
まぁ、キット自体は20年以上前のものにしては立派なデキなんですけど…この作例のデキはよろしくないですな(苦笑)。何せ、このオージェを作ったのは10数年以上前。もちろんエアブラシなんて使ってなかったので、総筆塗り仕上げw。それ以前に、あちこちの仕上げが超ザツw。そのヘンは若気の至りということで勘弁して下さい。
<その2はこちら

「お前を殺して、俺も死んでやる」?

 「重い話」は書いてて疲れるし、アクセスは激少だし、もういいや、と思っていたら…
・16日、米バージニア工科大学で銃の乱射事件が発生、犠牲者は32人に達した。犯人とみられる男(韓国籍・23)は同学内で自殺。男の部屋から同級生たちを罵るメモが発見されている。
・17日午後7時50分ごろ、長崎市の歩道で伊藤一長 長崎市長が短銃を持って待ち伏せしていた能力団幹部の男(59)に背後から2発撃たれ、18日午前2時、出血多量のため収容先の長崎大付属病院で死亡した。男は長崎市とトラブルを起こしており、調べに対し「市長を撃って、自分も死のうと思った」と供述。
・17日午後8時すぎ、和歌山市の寝具店経営の男性から通報があり、和歌山西署員が駆けつけたところ、男性の妻(63)と職業不詳の男(70)とが倒れていた。妻は意識不明、男は間もなく死亡した。同署は、遺産相続でトラブルとなっていた男性の妻を撃った後に男が自殺したとみて、捜査中。
・今日午前10時半ごろ、京都市の22歳の女性が胸をナイフで刺されて倒れているのを帰宅した母親が発見。女性は意識不明の重体。また近くの市営団地で、女性の知人の男(26)が倒れて死亡しているのが発見された。女性と男は交際していたといい、京都府警は男が女性を刺して自殺を図ったとみて捜査中。
 
 ……短期間に何ですか、この有り様は。また書かざるをえなくなったじゃないか(怒)。
 「アメリカの大学で銃乱射」ってのは“珍しくない”ですし「アメリカじゃ、しゃーないか」とも思いました(犯人が韓国籍ってのが今までのとは違うけど…それ故に、外見が近い日本人留学生はいい迷惑だよなぁ)が、翌日には選挙活動中の現職市長が射殺され、しかも発生したのは日本の長崎。さらにはほぼ同時刻に和歌山でも銃撃&自殺事件?なんて物騒なんだ、我が国も。その上、今日は例の如く女性が刺されて、交際相手が自殺っすか。
 「お前(ら)を殺して、俺も死んでやる」ってパターンですな。これらの事件に限らず、最近多いっすよねぇ。同じようなの……
 人間生きていれば、憎たらしい他人に出くわすこともあるし、それが恨みに昇華することもあります。「殺してやる!」と思うことだってあるでしょう(※そう思っても「やめておこう」って思うのが大事なんだと思いますよ、私は)。でも、それほど恨めしい相手を殺すにしても、その後「自分も死ぬ」ってのはどうなんですかね?私なら、そんな恨めしい相手と心中する(=一緒に死ぬ≒お手手つないで仲良く死ぬ)ような真似は絶対したくないですな。殺しても平然としてるか逃げるのが普通でしょうし、逃げないなら自首すると思います。
 しかし、この犯人たちは殺害を実行するほどに恨めしい相手と心中することをわざわざ選択してるわけです。たぶん、「俺だけが死ぬのはバカバカしいから、あいつも殺そう」ってつもりなんでしょうな(本人は理解してないかもしれない)。それが、実に潔くなく、極めて卑怯で卑劣な行為だと気づくこともなく(もしかすると、こういう輩は「こんな俺ってカッコいい」って思ってるのかもしれない)。
 冗談じゃないぞ。どこまで幼稚勝手甘ったれなのか。だったら、「テメェだけ死ね!」ですよ。
 これらの事件は、実は加害者が殺害する対象の順番を変えるだけで、ただの自殺事件で済んだのです。加害者がほんのちょっと大人だったら、(バージニア州は知らないけど)日本では誰も犯罪者にならずに済んだんですよ。じゃあ、犯人たちはなんでそんな簡単なことに気づかないのか?
 最近、政府やマスコミ含め「何事においても自分は全く悪くない、悪いのはみんな他人や会社や役所や社会全体」って風潮ですが(特にマスコミ…加害者を直接非難せずに役所とか会社とかを必要以上に非難し続ける態度、何とかしてくれ!)、これもその一環でしょう。だから犯人たちは「俺が不幸なのは、みんな○○のせいだ」になって「俺様がその不幸のせいで自殺するんだから、○○も死ぬのは当然だ」とか考えてしまうんですよ。
 他人に責任転嫁できる場合なんてのは極めて限定された場合であって、自分の周りで起こった事象のほとんどは自分に責任があるんです。それが「自由社会」に生きる者の「責任」ってことでしょう?そんなことすらわからないような犯人の幼稚な人間性を最も強く非難すべきですが、そんな人格形成を煽り、しかも「一人前の男」として扱ってきた社会の甘さも副次的には非難されるべきでしょうね(もちろんその社会の構成単位である私自身も)。
 
 「他人のせいにしない」というのは社会ルールの基本中の基本です。が、もはや現代においては政府公報でも公共広告機構でも何でもいいからTVを通して改めて啓蒙すべきなんじゃないですかね?こういうことは躾とか教育で何とかするもんなんですけど、そんな段階はもう過ぎ去り、TVを通して一々刷り込まないといけなくなった……そこまで病んだ社会になってしまったんだとそろそろ自覚すべきですよ、私たちは。